【年間130万人以上が来園】北海道・旭川の神様は、動物のありのままの姿を展示する『行動展示』を最初に始めた旭山動物園のレジェンド

2025.8.28 13:15
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ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が8月16日に放送。北海道・旭山動物園の“行動展示”の神に園内を案内してもらった。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。大手旅行会社が選んだ夏の国内旅行おすすめランキング第1位の北海道。中でも年間486万人以上が訪れる旭川は、昨年8月の平均気温が東京より5度も低い約24度だそう。今回は過ごしやすい避暑地としていま人気の旭川で神様探しをすることに。

スタッフが旭川空港からタクシーに乗り、タクシーの運転手さんに旭川の神様を聞いてみると、『旭山動物園』だと答えてくれた。“行動展示”という自然に近い形で動物たちを見せる展示をしており、それを行った坂東元さんという方が神的存在だという。ちなみに運転手さんの推しはホッキョクグマだそう。

年間130万人以上が訪れる旭山動物園

旭山動物園といえば1967年に日本最北端の動物園として開園し、現在もなお、年間130万人以上が訪れる日本を代表する超人気動物園。昨年は『1度は行ってみたい全国の動物園ランキング』で堂々の1位にランクインした。その人気の秘密は動物本来が持つ、野生の行動や生態などありのままの姿を展示する“行動展示”。例えば、お客さんの頭の位置が獲物の位置になるように設定することで、ホッキョクグマがお客さんめがけて飛び込んでくる展示や、ペンギンが泳いでいる様子を下から見ることができるようにした展示などが有名だ。

ダイビングして飛び込む迫力満点のホッキョクグマ

現在の日本の動物園の礎を築いた“行動展示”の神・坂東さんが、旭山動物園で出迎えてくれた。坂東さんは2009年から園長を務め、昨年4月からは統括園長に就任した旭山動物園のレジェンド。そこで、坂東さん直々に今こそ見てほしいポイントを案内してくれた。

“行動展示”の神・坂東元さん

最初に訪れたのはキリン。一般的には下からキリンを見上げることが多いが、ここ旭山動物園では、キリンの目線と人が同じ高さに。キリンがモグモグする様子を同じ目の高さで楽しむことができるようにしたのだという。さらに下から見上げることができるテラスも作成し、そこからはキリンの足が見えるため「え?キリンの指って2本だったの?」など、新たな発見ができるようになっている。「本来持ってる習性というか感性というか(動物本来の)その姿を見てほしい」と語る坂東さん。

キリンの目線と同じ高さを感じることができる
※撮影日:2025年5月9日

坂東さんが“行動展示”を始めたきっかけを「自分が就職した頃って、姿がとりあえず見えればいいみたな展示の仕方」「それで飽きられて、結果としてお客さんの数は減っていく」と振り返る坂東さん。1986年、坂東さんは25歳の時に、獣医兼飼育員として旭山動物園に入園。豊富な動物の知識を活かして、お客さんへ動物の生態を詳しく解説する『ワンポイントガイド』を開始した。すると、「動物のリアルな生態情報はここでしか聞けない」と来園者の興味をそそり、たちまち話題に。そこで坂東さんは、ワンポイントガイドで話している動物のリアルな生態を実際に見せることができたらもっとお客さんは喜んでくれるはず…と思いつき、始めたのが“行動展示”だった。

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