「競技ではなく、救助現場のため」過酷なトレーニングを行い、人々の命を守るライフセービングの神に密着

2025.10.14 11:30
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ライフセービングの神・相澤虎大さんの写真

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が10月11日に放送。ライフセービングのチャンピオンの活動に密着した。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。江の島の海岸で行われていた、全日本ライフセービング選手権大会の会場で声をかけた大学生のグループの神は『オーシャンマン』という競技で昨年優勝した相澤虎大(こだい)さん。「ライフセービングを愛している人。人を助けるという面でも優れている。神様です」と神への愛を語る男性。

ライフセービングの神・相澤虎大さん

夏の海やプールで、監視や救助活動をしているライフセーバー。彼らは、海の事故を未然に防ぎ、時に危機に陥った命を救うため、日々、過酷なトレーニングを重ねている。そのトレーニング技術や体力を競い合う日本最大の大会が、『全日本ライフセービング選手権大会』。大会は3日間におよび、11種目の競技が行われるのだが、その内容は、救助活動に使用されているサーフスキーで約700mの距離を競う“サーフスキーレース”や、救助用のチューブを使い、溺れている役の選手を120m沖から浜へ引き上げる“レスキューチューブレスキュー”、さらには、長距離を走って救助に向かうことを想定した“2kmビーチラン”など、全種目、実際の救助活動に求められる要素で考えられた競技となっている。相澤さんの優勝したオーシャンマンは、スイム、パドルボード、サーフスキー、ビーチランという4種目を1人で行う究極のレースで、ライフセービングの花形競技と言われている。

早朝から毎朝トレーニングを積む相澤さん

ミスターライフセーバーという名誉が与えられた相澤さんだが、実は日本のライフセービング競技会は賞金ゼロ。一方、ライフセービングの本場・オーストラリアでは、ライフガードは消防士などと同じ、公務員として人気の職業。さらに競技で活躍するプロライフセーバーもおり、トップ選手の年収は、1000万円以上と、その地位は日本とは大違いだという。相澤さんは小学4年生の時、地元のジュニアライフセービングプログラムに参加し、6年生で全国大会に出場。そして大学2年の時、日本代表に初招集。若くして世界大会を経験し、現在は、週5日ベンチャー企業で働きながら、週6日は早朝からトレーニングを行っているという。

早朝の海でのトレーニング

圧倒的な練習量に加え、ライフセーバー仲間から神と崇められるスゴさが、波の掴(つか)み方だという。海で行われるライフセービング競技は、風や潮などの影響を受けるため、うねりや波を避けたり、逆に利用するコース取りも重要。波を読む力が顕著に出たのが、今年の『全日本ライフセービング種目別選手権大会』。ラスト残り100mの時点で、神は3位、1位との距離はかなりあったが、絶妙なコース取りで波を利用し、一気にトップへ!見事に大逆転でオーシャンマン2連覇を果たした。「救助のために鍛えて、その鍛えた自分の力が、実際いつか現場で役にたつスポーツ。レースの最中は負けて悔しいんですけど、実際現場で誰かを助けられた時に、やっててよかったなと。そこで初めてやっと準備が終わって報われる段階になる」と競技ではなくあくまで救助現場のためと語る相澤さん。

ライフセービングの神・相澤虎大さんの写真

相澤さんが大学2年生の時に、静岡のビーチで事故が起きた。溺れた人を救助して救命措置をしたが助からなかったという経験があるという。「今はこうしてアスリートとして競技をやってますけど、1人助けたからそのライフセーバーが休憩とはならないんです。もしかしたら1人助けた後にも、海を振り返った時にもう1人溺者がいるかもしれない。競技といえど1ライフセーバーではあるので、終わった後に休まない。ゴールがないんですよ」とライフセービングへの思いを語る相澤さんだった。

ライフセーバーへの信頼を示す孝太郎

スタジオのヒロミも「かっこいい」と感心。孝太郎も「ライフセーバーの方がいるだけで、めちゃくちゃ安心するんですよね。見てくれてるだけで」とライフセーバーへの信頼を示す。ヒロミは「孝太郎にも体使ってもらってライフセーバーになってもらいたい」と勧めるが、孝太郎は「どっちかと言えばヒロミさんと一緒にブドウ作りたいな」と言うと、「それもいいね〜」と共感するのだった。

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写真提供:(C)日テレ

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