カズレーザー 初回から3年…最終回でついにがん治療研究の権威が登場 人は130年生きられる? 専門家の語る未来への希望

2025.9.3 09:30
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この2つの問題について、小林氏はこの3年間で有効な対策が発見・開発されていると話す。

まずがんを硬くして薬の効き目を悪くする線維芽細胞については、線維芽細胞自体にくっつくことのできる薬を開発。実用化されれば、光免疫療法で光を照射することにより、線維芽細胞を破壊することができる。

次にすい臓がんのがん幹細胞については、小林氏が他研究者との共同研究によってすい臓がんが持つ親玉の目印が分かってきたといい、「すい臓がんの8割にはこの目印(特徴)が出ているということが研究で分かってきたので、うまくこの薬をちゃんと作れば、すい臓がんを8割までなんとか治せるんじゃないか」と、期待を語った。

◆光免疫療法が安価で受けられる!?

また小林氏によれば、すい臓がんの厄介な特性攻略のみならず、光免疫療法をより安価に実施できる未来も近づいているという。

小林氏の研究チームは、がん細胞に光を照射するための目印をつける従来薬『IR700』から、より効率的にがん細胞を破壊できる新薬『IR702HKT』を開発。薬の使用量を減らしつつ効果を最大30%高められるため、治療内容により費用は異なるが、現在の保険適用で高額療養費制度を使用しても10数万円から20万円程度かかる光免疫療法が、ここからさらに医療費の負担を減らして受けることができるようになる可能性が見えてきた。

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