部員の半数が落選する大激戦オーディションに菅野美穂も思わず大粒の涙…『吹奏楽の旅2025』

8月9日に放送された『1億人の大質問!?笑ってコラえて!2時間スペシャル』では、吹奏楽部のレギュラーメンバーを決めるオーディションに密着。全国大会を目指すための第一歩としてオーディションに挑む高校生たちを追った。
『日本列島吹奏楽の旅2025』で、今回密着したのは秋田県のノースアジア大学明桜高等学校。2023年から2年連続で全日本吹奏楽コンクールに出場しており、今年も3年連続となる出場を狙う強豪校だ。そのおかげもあってか、今年も吹奏楽部への入部希望者が殺到。4月に新入生を迎え、吹奏楽部は総勢107人という歴代最多の大所帯になった。しかしコンクールに出場できるのは最大55人。そのメンバーを選ぶためのオーディションが行われることになった。
明桜高校のオーディションは全パートの全奏者が同じ条件で課題を演奏し、パートに関係なく全員に順位が付けられる。そこから各パートの上限となる人数まで、上位にランキングされた人から順に選ばれていくというシステムだ。つまり、上位55人に入れていなくても、同じパートメンバーとの順位次第ではレギュラー入りする可能性もある。
オーディション一番の激戦区となったのが、20人の部員から6人が選ばれるトランペット。中でも注目されていたのが「マジで上手いです。1年生からコンクールメンバー入ってるし、ずば抜けて上手いです」「私の音とかちゃんと聞いて、細かいところまでしっかり教えてくれる、すごい頼れる、学べる先輩だと思ってます」と、同期も後輩も絶賛する2年生の磯さん。岩手県の中学校時代も全日本コンクールに3年連続で出場しており、昨年と合わせて4年連続で全国の舞台を経験しているという超実力者だ。そんな磯さんだが実はオーディション1週間前にして大スランプに陥っていた。「なんかホントに最近めっちゃ調子悪いんです…口の形がわからなくなっちゃって…」と磯さんは不安そうな表情を浮かべながら明かす。
オーディションでの課題はコンクールで演奏する曲と、毎日の練習で吹いている「ドレミファソラシド」の“音階”。顧問の石崎先生は「音階を演奏してもらうと、どんな練習をしてきたのかっていうのが一目瞭然なんですよね」「キレイな音で間違えずに吹くレベルの子もいれば、その先をいっている子もいる」と言う。実際、普段の練習でも副顧問の先生から「(音階は)歌うように、美しいメロディーを吹くように吹かなきゃいけない」と注意が飛んでいた。音階をメロディーのように吹けることがオーディション突破のカギになるのだ。