Snow Man・阿部亮平「これは相当覚悟がいりますね」災害時に大切なペットと避難するために知らなきゃいけない必須知識とは

Snow Manの阿部亮平が、23日に広島テレビで放送された『Snow Man阿部亮平の学校では教えてくれない!みんなの防災教室6』に出演した。気象予報士の資格を持つ阿部が、防災に関する知識を学ぶ本番組も、今回で6回目。動物愛護センターを訪問し、災害時にペットと避難するためには何が必要か、体験しながら学んだ。
阿部一行は、広島県三原市の『広島県動物愛護センター』に足を運んだ。阿部たちはここで、災害時にペットとともに避難する、「同行避難」ついて学んだ。阿部が「そもそも同行避難ができる場所ってどれくらいあるんですか?」と尋ねたのは、ペット災害危機管理士の上野貴子さん。上野さんは広島県では全避難所約4300か所のうち、同行避難が可能であるのは約1500か所程度だと言う。さらに同行避難できるペットは、犬や猫、鳥類などの小型動物が対象で、大型動物や、ワニガメやニシキヘビなど、特定動物は不可。受け入れ体制も避難所ごとに違うため、各県の情報をチェックする必要があると解説された。
また上野さんによると、避難前の準備も重要だと言う。同行避難が可能な避難所でも、ペットの餌やトイレ用品、ケージなどは飼い主の責任とされることが多く、自分たちで持っていく必要があるとのこと。使い慣れたリードや首輪、薬なども含め、最低5日分は準備する必要があるとし、さらにペットが万が一迷子になったときのため、写真と、その裏に鑑札番号やワクチンの摂取状況など、ペットを特定できる情報を記して持っておくことが推奨された。
しかしそれだけの荷物を持ち、ペットを連れて避難するとなれば、避難が困難になることは言うまでもない。今回、施設で阿部が実際に持ってみたペットの避難用荷物は、人間用15kg、ペット用10kg、ここに5kgのケージも持って合計30kg。「あー重い、これは大変だ」という阿部に、そこにペットも連れて逃げなくてはならないと付け加えると、阿部は厳しい表情に。「これは相当覚悟がいりますね」とコメントし、日ごろの心構えの重要性を学んだ。
実際に一緒に避難する道のりにも、問題があると言う。今回、阿部が実際に災害発生時を模した道を、犬とともに歩いてみると、さまざまな困難に直面した。台風発生時を再現した風や、ぬかるんだ道を再現したコースを進むと、犬たちは普段と違う道に気を取られ、なかなかスムーズに進まない。サイレンやごみ処理の音に、人よりも聴覚が敏感な犬は過剰に反応する。普段の散歩とは違う状況で、飼い主も体力の消耗が激しい。いざというときのために、普段の散歩で実際に避難所に行ってみることも大切だという。また避難先でも犬が落ち着いていられるように、普段からクレート(持ち運び可能なケージ)や、散歩中に知らない人と接することに慣れさせたりしておくことも大事と解説された。
体験を終え、阿部は「家族になるってことですもんね。絶対に一緒に逃げたいですし、避難先でもストレスなく過ごさせてあげたいなって思いますね」と、災害大国である日本でペットを飼うことの責任を実感。「研究している方とお話しながら防災について考えられたことが大きな収穫だった」と総括した。
