部員の半数が落選する大激戦オーディションに菅野美穂も思わず大粒の涙…『吹奏楽の旅2025』

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オーディション数日前。ホルンの佐藤さんが石崎先生に個人レッスンを受けていた。音階を演奏してみて自己採点を聞いてみると「36（点）…」と浮かない表情。大事なオーディションを前にしてどうしても緊張が隠せないようだ。すると石崎先生は「“緊張”は“高揚”って考えるんだよ」「“ドキドキ”してきたら“ワクワク”しなきゃいけない」と、気持ちの持ち様をアドバイスした。

そんな佐藤さんと舛森さんが暮らす寮の部屋を、スタッフはオーディション前日に訪問。笑顔で出迎えてくれた2人だったが、やはり緊張は隠せない。アドバイスをもらっていた佐藤さんは「（緊張は）高揚って言われたから、“ワクワクしてきた！”って思わないといけないんですけど、やっぱ緊張は緊張だな～って…」と言う。ライバル・舛森さんとお互いベストを尽くすことを誓い合い、がっちりと握手を交わした。

いよいよオーディション当日。審査員となる先生たちは部員に背を向けた状態になり、誰が演奏しているのかは全くわからない状態で、純粋に音だけで審査を行う。部員たちは次々とオーディションに臨み、精いっぱいの演奏を披露した。

そして翌日、ランキング表が張り出される。スランプに悩んでいたトランペットのエース・磯さんは全体42位、パート内順位5位で激戦区のトランペットパートを獲得！「順位的には悔しいところがあったんですけど、まずコンクールメンバーに入れたことがすごくうれしいです」と笑顔で語った。

アルトサックスの牛口さんは何かを確認すると、隣にいた部員と抱き合って泣き崩れる。彼女の結果は68位だったが、他のパートの人数との兼ね合いで繰り上がり、メンバー入りすることが決定したのだ。早速牛口さんは迎えの車で待っていたお母さんとお姉さんに喜びの報告。それを聞き「あ～、ホッとしたぁ！」とお母さんも一安心。

ライバル対決をしていたホルンの佐藤さんは全体の19位でメンバー入り決定。しかし、ライバルの舛森さんはさらに上の全体3位で通過。佐藤さんにとっては悔しい結果となった。結果を受けて「私に足りないものは何ですか？」と石崎先生に聞きに行く佐藤さん。先生は「まず音色感。（佐藤さんは）力強さはすごくあった。だけどね、舛森さんの方が音色の数が多かった」と2人の差を語り「パワーは負けてないから。経験も。いつか一番になれ！」とエールを送った。その後佐藤さんは舛森さんに会いに行き、悔し涙を流しつつ「おめでとう」と祝福。「でも、一緒にコンクール出られるね！」「一緒に全国で金獲ろ！」と健闘をたたえ合い抱き合った。