部員の半数が落選する大激戦オーディションに菅野美穂も思わず大粒の涙…『吹奏楽の旅2025』

2025.8.12 11:15
  • Twitter
  • Facebook
  • Line

アルトサックスの3年生・牛口さんは昨年オーディションに落ち、雪辱を期していた。実は彼女の姉も同じ吹奏楽部のサックス奏者で、昨年は姉だけがメンバー入りを果たしたという。姉妹でメンバー入りして全国に出場という夢がかなう最後のチャンスだったが、牛口さんは1年、2年とメンバーに選ばれず、悔しい思いをしたそう。「親を笑顔にさせる演奏をしたいっていうのを常に思っていて…」と、応援してくれる家族のためにも、何としても今年はメンバー入りを決めたいところだ。

同じく2年生のホルン奏者・佐藤さんは、1番のライバルとして同級生の舛森さんを挙げた。実は彼女たち2人は寮でもルームメイト。どちらも岩手県出身で学校でも同じクラスと、何から何まで似通った2人なのだ。お互いライバル視していても不思議ではない。「(舛森さんは)友達というより、ほぼ家族」と話す佐藤さんだったが、だからこそ「絶対アイツにだけは負けたくない!」と決意を燃やしていた。

彼女たちにとってはメンバー入りできるかだけでなく、総合ランキングでの順位も気になるところ。昨年は佐藤さんの方が上位だったが2人ともメンバーからは落選。しかし落選メンバーから結成されたBチームでは舛森さんがソロパート奏者に選ばれた。佐藤さんは「超悔しかったし、(舛森さんが)どんどん上手くなっていくから、すごい嫉妬…」「寮の部屋でも極力しゃべらないようにしちゃってた」とライバル意識を燃やしまくっていたようだ。先輩から見ると舛森さんは「音色がキレイで低音バリバリ」、佐藤さんは「音量がすごくて、高音パワフル」と、特徴も対照的な2人。果たしてどんな結果になるのか。

オーディション6日前、スランプ中のトランペット・磯さんが下級生と一緒に音階の練習をしていた。上手に吹き切った下級生と比べ、磯さんはなかなか上手く吹けず「ちょっと待ってください!」と焦りの表情。そこに現れたのは顧問の石崎先生。2人の演奏を聞くと下級生に席を外させ、磯さんに1対1でアドバイスをおくる。「プレッシャー感じすぎてる」「もうちょっと楽に考えな」「去年の今頃ってさ、楽しい感じの音してたんだよ」と、エースだからこそ目に見えぬ重圧を感じていたことを石崎先生は見抜き、リラックスするようアドバイスをおくったのだ。アドバイスを受けて思わず涙ぐんでしまった磯さん。「1年生が入ってきてみんな上手だったので、やっぱり去年コンクールメンバーになったので、どうしても入らなきゃいけないなっていうのを再確認させられて…」と、優秀な後輩の存在がプレッシャーになっていたようだ。

1 2 3

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル