NHK夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』主演・木竜麻生「もうまぶしくて、まぶしくて」田牧そら演じる“キラキラ”の高校生に思わず…

2025年9月から放送中のNHK夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』。主人公・望月飛鳥を演じる木竜麻生と、高校生の飛鳥を演じる田牧そらによる対談が公開された。
主人公・望月飛鳥(もちづき あすか)は、大阪の広告代理店勤務の30歳。社内では若手が目指すべきロールモデルと言われ、社員代表として会社の採用サイトにも載っている“できる人”。と言われつつ、周りの期待に応えようと日々必死で…。何が自分の言葉で、思いなのか、よくわからなくなっている人。高校時代は宇宙が大好きで、よく天体観測に出かけたが、大人になってそんなことをすっかり忘れていた。ひかり(森田望智)との再会で、蓋をしていた〈宇宙〉への思いが少しずつあふれ始める…。

♦木竜麻生×田牧対談
――大人になった飛鳥と、高校生時代の飛鳥を演じるおふたり。お互いの印象はいかがですか?
【木竜麻生(以下、木竜)】
もともと個人的に(田牧)そらちゃんの作品はいくつか拝見していて、声がすごく好きでした。柔らかくて透明で、独特の音がある。みんなに響く、とてもすてきな声だなと思って。飛鳥の「根」の部分の、純粋さを持った方だなと感じました。
【田牧そら(以下、田牧)】
うれしいです。監督から「お二人でコミュニケーションを取りあいながら飛鳥という人物を作ってほしい」と言われていて、木竜さんとお話しさせていただいたら、とても明るくて気さくな方でした。積極的に話しかけてくださり、一緒に「飛鳥はこういう感じかな」と話せたのはすごく心強かったです。
【木竜】
私は高校時代の天文部の4人のお芝居を見ることなく、広告代理店でのお仕事シーンから撮影に入っえていますか?と。たので、16歳の飛鳥とのつながりが不安でした。しばらく撮影が進んでから、あらためて高校生のシーンを見せてもらったら、もうまぶしくてまぶしくて。思わずスタッフさんに「大丈夫ですか?」と聞きました。私たち(飛鳥、ひかり、周、晴子の)大人キャスト4人は、こんなにキラキラした青春時代を経たように、ちゃんと見えていますか?と。

――お互いのお芝居から得るものはありますか?
【田牧】
大人キャストの皆さんの本読みを見せていただいて、私は木竜さんの間の取りかたが、すごく心地がよくて好きです。ああ、ここで言葉を切ったら、こういうふうに聞こえるんだ、私にもこんな間が出せたらいいな、と思いながら拝見していて。
【木竜】
私たちが本読みをしている間、そらちゃんがメモをとってくれていました。聞きながらずっと真剣な顔でノートに何かを書き込んでいる。そこでくみ取ったものを高校生の飛鳥に反映させることで、私が等身大に演技できるようにカバーしてくださっているのだと思います。私はいきなり撮影が始まってしまったので、そらちゃんのお芝居を取り入れるタイミングもなかったのですが、スタッフさんが「大人と高校生の飛鳥がすごくリンクしている」とおっしゃっていて。それは、そらちゃんが私の様子をたくさん見て取り入れてくれたからだと思いました。すごく助けてもらっています。ありがとう。
【田牧】
とんでもないです、こちらこそです。はじめの頃、私はすごく緊張していたのですが、ふとしたときに木竜さんがたくさん話しかけてくださって、緊張をほぐしてくださいました。
