東京・蒲田にある行列のできる甘納豆店!神が五感と技で作る唯一無二の味に、小泉孝太郎「なんですかこれ!」

2025.7.22 11:10
ヒロミと小泉孝太郎の写真

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が7月19日に放送。日本一高いといわれる豆で作った甘納豆に、驚きと感動で思わずお持ち帰りしようとする一幕があった。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京・蒲田で声をかけた男性に「あなたにとっての神様は?」とたずねると、「俺が基本神様みたいな仕事してるんで」と言う男性。男性は京急蒲田駅から徒歩5分、1927年(昭和2年)創業の『谷口商店』という甘納豆店の店主、谷口中(ちゅう)さん。

谷口商店の店主・谷口中さん

そもそも甘納豆とは、江戸時代の1860年代、日本橋の和菓子店『榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)』がお赤飯などに使われていた“ささげ”という豆に砂糖をまぶして気軽に食べられるおやつとして生み出した和菓子。谷口さんの作る甘納豆は全部で7種類。なじみのある丹波の黒豆や、北海道産の白花豆、十勝産の大正金時。そして日本最大級のサイズとなる高原花豆(こうげんはなまめ)。群馬県吾妻地域で栽培されており、標高800m以上の高地でないと栽培しにくいため、気候に左右されやすく栽培が難しいとても貴重な豆で、普通の小豆が1㎏1205円のところ、高原花豆は7212円と6倍もの原価、日本で最高級品種の豆と言われている。

日本最大級のサイズの高原花豆(右)

谷口さんに案内されてお店に向かうと、甘納豆を作る窯がずらりと5個も並んでいる。谷口さんは全て1人で仕込みから製造を行っているという。その作り方は「レシピはないようなもん。五感でやるような商売だから」と、長年の経験で培った五感を頼りに日々製造しているのだという。「蒲田の駅前とかじゃない場所で実際売れるんですか?」というスタッフの素朴な疑問に、昔からある店ということもあり、警察や消防署、近隣の会社関係が贈答品を購入してくれており、更にはセールを行うときには1日100人以上もの客が訪れるという。なんと昨年の年商は3300万円と、老舗の大人気店だ。

京急蒲田駅から徒歩5分、昭和2年創業の『谷口商店』

五感で作る神・谷口さんの甘納豆作りは3日間を要する。1日目は豆を戻す作業で使うのは15キロの釜。その釜に豆を15キロ入れ、ぬるま湯に漬け寝かせる。この浸水時間で食感が決まるのだが、神はその日の豆の状態によって変える。2日目は柔らかくした豆を炊く作業で、釜を沸騰させ、炊く際に入れるのが重曹。重曹には豆を柔らかくさせる効果があるという。続いては渋きりと呼ばれる豆についたアクとり作業。一般的には水を入れたら機械で重曹やアクを自動で洗い流すのだが、五感で作る神はバケツで水をかけて洗い流す。こうすることで豆1粒1粒を目で見て洗い流せているか確認している。そして五感で作る真骨頂が豆にピアノ線を刺しながら指先の感覚だけを頼りに炊き具合を確かめる。これは代々受け継がれてきたやり方なのだという。

1日目は豆をぬるま湯に漬けて寝かせる

そして3日目の煮詰め作業で使用するのはグラニュー糖。五感で作る神はその分量を目分量で煮汁に。グラニュー糖を溶かした“糖蜜”を豆の入った釜に入れていく。糖蜜をくんでは釜に入れる、という作業を繰り返し続けること1時間半。「俺の甘納豆は煮詰めて煮詰めて、少しずつの時間を繰り返していく。いっぺんにやるとカチカチになっちゃうから、何分ごとに3回か4回濃くしてやるけど、それもある程度勘なんだよな」と谷口さん。

グラニュー糖を溶かした糖蜜を豆の入った釜に入れていく

豆を煮詰めるときに糖蜜を入れることで、糖分によって豆の水分が引っ張られ水分量が減る。そして水分が抜けたスペースに糖が入り、豆が甘くなるという原理。この糖蜜を入れるタイミングや時間で甘納豆の甘さが決まるという。それを谷口さんは全て目で判断する。蜜の粘りで煮詰まり具合を判断。「うすいとやっぱりベタベタして俗にいう泣いちゃうんだよ」と谷口さん。“泣く”とは煮詰めの段階で糖の量が豆の中の水分量を上回らないと水が滲(にじ)み出て、ベタベタした甘納豆になってしまうこと。

糖蜜を入れるタイミングは全て目で判断

そして最後に行うのが乾かす作業。せいろにあげた豆にグラニュー糖をまぶして乾かすが、決まった分量はなく「指先からこぼれたものがいくだけ」と谷口さん。こうして3日がかりで神の五感で作った甘納豆が完成する。

谷口商店の甘納豆

スタジオのヒロミと孝太郎が、日本で1番高い豆と言われる高原花豆の甘納豆を食べてみると、「コレうまっ!」と思わず笑みがこぼれるヒロミ。孝太郎も「なんですかこれ!甘さだけじゃない。ちょっと燻製(くんせい)されたような」と、これまで食べた甘納豆との違いに驚きの表情を見せる。「なんだこれ。ポッケに入れて持って帰ろうかな」と『谷口商店』の甘納豆に衝撃を受けるヒロミだった。

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新~過去話配信中!

写真提供:(C)日テレ

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル