カズレーザー「今の世情にあってない」現行法の”あおり運転”への罰則の甘さに苦言

2023.4.18 23:00

“あおり運転”を犯してしまう心理・メカニズムの最新講義を聞いたカズレーザーが、現在の道路交通法の不備について持論を展開。一方、専門家は、罪を加えるだけでなく、罪を自覚させる『認知行動療法』の大切さを解説した。

『カズレーザーと学ぶ。』が4月18日に放送され、『交通トラブル』をテーマに、『実はあなたも加害者に!?あおり運転経験者1000人の心理!』『この時期激増!?高齢者だけじゃない!東大が大実験!逆走はなぜ起こる?』『今年のGWは近年まれに見る大渋滞!?首都圏渋滞予測を“中の人”が解説!』など3つの観点から講義を受けた。

“あおり運転”をテーマにした講義では、匿名性が高く、また脳にストレスがかかった運転中ということもあって、ささいなことでキレやすくなってしまい、自覚なくあおり運転をしてしまうという心理、メカニズムをあおり運転経験者約1000人をカウンセリングしてきた明星大学心理学部・藤井靖教授が解説。

その中で、あおり運転で捕まった時の罰則の話題になると、カズレーザーは「(あおり運転での死亡事故は少ないので)危険運転致死傷罪(1年以上20年以下の懲役)なんてほとんど適用されないわけですよね」と適用のハードルの高さを指摘し、「そもそも法律違反なのだから、すぐ免許取りあげればいいのに」との見解を示した。これに対し、罪と罰のバランスもあり永久に免許の剥奪は現在の法律では難しいと専門家は解説。

付け加えて「そもそも道路交通法なんて今の世情にあってないじゃないですか」とカズレーザーが切り出すと「あんな古く作られたものをずっとベースにして組み上げたって、80歳まで車運転するなんて想定しないようなものを土台に作って、それをちょいちょい直して今にフィッティングしてるじゃないですか。ベースから変えないと、今の世情に合ってないと思うんですけど」と持論を展開した。

藤井教授は、怒りを抑えるためには『認知行動療法』という、自分で自分を治療する方法を提案した。“自分はなぜあおってしまうのか”ということを理解していただくことからまず始めると語り、ただ、罰を加えるだけでなく罪を自覚、認識させることが重要で、ただ免許を剥奪しても加害者が“不条理に取り上げられた”という心理になると、無免許で運転し始めるなどの事例も起こりうるとし、スタジオを締めくくった。

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写真提供:(C)日テレ

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