海外の日本語教科書に書かれている謎の表記…世界各国の人が発音に困る、難しい日本語の数々を徹底調査
2025.7.10 10:30
7月7日の『月曜から夜ふかし』では、外国で使われているという日本語の教科書の意外な中身について調査。日本人からすると違和感たっぷりの教科書になっていた。
『視聴者からの調査依頼に応えてみた件』として取り上げたのが、ある視聴者が万博のパビリオンで展示されていたという、中央アジアの国・トルクメニスタンで実際に使われているという日本語の教科書について。パビリオンの担当者によると、日本の会社がトルクメニスタンに進出するケースが年々増えているそうで、ビジネスの上でも日本語を覚えることが必要になってきているのだという。
館内で展示されていた実物の教科書を見せてもらうと、『おかあさん』『おにいさん』と書くべきところを『おかあああああさん』『おにいいいいいいいいいいいさん』などと、母音が多く書かれていた。理由を聞いてみると、現地の言葉には“長母音”が無いそうで、どこでどう伸ばせばいいのかがわからないのだという。
そのため、日本語を習いたてのトルクメニスタン人は、『お母さん』『お兄さん』が『おかさん』『おにさん』となってしまうのだそうだ。ところが、この教科書のように母音を何個も書くことによって『おかあさん』『おにいさん』とちゃんと伸ばすべき場所で発音を伸ばすことができるようになるのだそう。ちなみに担当の方によると、この母音の他にも“きゃ・きゅ・きょ”のように小文字を含めた発音もとても言いづらいのだという。『救急車』も『くうくうしゃ』になってしまうのだそうだ。
トルクメニスタンに限らず、世界各国の人も自身の母国語に無い発音が日本語には多いため、発音しづらいものが多々あるのだそうだ。来日して16年になるというイギリス人男性も“りゃ行”がうまく発音できないようで、茨城県の『龍ケ崎』が『るーがさき』になってしまっていた。また、コロンビアの女性に聞くと“ザ行”が発音しづらいそうで、何度聞いても『ズボン』が『ドゥボン』『シュボン』『スボン』などと、別の言葉に変わってしまっていた。