見取り図・盛山「世界遺産みたい」最新の建築法で建てられたシンガポールの豪邸にある謎の楕円形の正体とは
 
            やす子と井上咲楽が10月30日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に出演。最新の建築法で建てられたシンガポールの豪邸を訪れ、技術を活かした家のデザインに、スタジオの見取り図・盛山晋太郎が驚く一幕があった。
やす子と井上が訪れたのは、シンガポールにある不思議な形をした家。この家は東南アジアで初の建築方法で建てられたといい、この家の家主で著名な建築家であるリム・クーン・パークさんが2人を案内してくれた。
デコボコした柱を見た後、井上はこの家の建築法について、「最新の3Dプリンターでつくった」と予想した。そして、それはまさかの大正解。そう、この家はデータを元に樹脂などを積み重ねて立体的に物をつくる3Dプリンターの技術を使って建てられており、この家は特別に開発された超巨大3Dプリンターでセメントを積み重ねてつくられた。
リムさんに、3Dプリンターが家をつくっている動画を見せてもらった井上は「家っていうか、お菓子作り!」と驚いた。約1年2か月かけてつくられたこの家は、7LLDK約570平米の豪邸で、1階、2階、中2階、3階まである。そして、この家の間取り図で特に特徴的になのは、部屋の中心にあり、上の階にいくに従って小さくなる楕円(だえん)形だ。
家の中に入ると、まずはコーヒーを飲むスペースがお出迎え。デコボコしている外壁とは違い、部屋の壁はコンクリートが塗られているため滑らかになっている。「工夫次第で滑らかな壁にもできることを伝えたくて、いろんな色や形の壁をつくったんです」とリムさん。
続いては、約38帖(じょう)のリビング・ダイニングを調査。鉄骨や木材の骨組みでは表現することが難しい複雑な曲線も、3Dプリンターならデータ通りつくることができるというメリットを活かして、立体的なデザインになっている。
新たな試みでつくられたこの家の建築費は、建物のみでおよそ2億円。ただ、リムさんは「次回以降の建築費は安くなっていくと思います」と期待している。また、3Dプリンターでつくることで、人件費、騒音、工期を抑えられるというメリットもあるのだとか。











