ディズニー映画が100年の間に生み出した様々な”工夫”に驚き…独特な技術『ミッキーマウジング』とは?

2023.12.19 07:45

古今東西の名物講師が登場し自ら「使える学問」を講義する『世界一受けたい授業』が12月16日に放送された。『ディズニー100周年!時代を超えて愛されるディズニー音楽!15の秘密』という講義では、今年で創立100周年を迎えたディズニーの“音楽の魅力”を特集。ディズニースタジオがハリウッドで初めて採用したという、音楽に関する技術などが紹介された。

ディズニー映画の多くは映像より先に楽曲が完成されており、主題歌やメイン楽曲が映画全体を支えているそうだ。そんなディズニー映画の記念すべき第1作は、今から100年前に作られた短編映画シリーズ『アリス・コメディ』。この作品は、音楽や役者の声が入っていない『無声映画』であったにもかかわらず、映像に文字で効果音を焼き込むことで音を表現していた。

当時の映画館では映像のフィルムと音楽のレコードを同時に再生する方式だったため、上映中に映像と音がズレてしまうことも多々あったのだとか。そこでディズニースタジオは、フィルム自体に音声データを焼き込むという技術をハリウッドで初めて採用した。この音声データは『サウンド・トラック』と呼ばれ、現在の『映画の音楽(サウンド・トラック)』の語源なのだという。

ディズニースタジオは、ほかにもキャラクターの動きに音をつけ、幻想世界に独特の味をつけることに成功しており、現在でも動きに音を合わせることを『ミッキーマウジング』と呼ぶそうだ。

このようにディズニースタジオは、数多くの音楽に対する工夫や技術を映画制作に取り入れている。1941年に発表された長編アニメーション映画『ダンボ』では、擬人化した機関車の声に、『ソノボックス』と呼ばれる装置を用いて役者の声と蒸気音をミックスさせた音を使用していた。現在では、この技術と同じような効果をもたらす『トークボックス』という装置がアニメーション制作で使われているという。

講義を行ったディズニー音楽の詳しい谷口昭弘教授は「ディズニーって、常に新しいことにチャレンジしてきたんですよね。音楽に関しても常に世界の音楽シーンをけん引しているってそういう存在なんですよね」とコメントした。

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写真提供:(C)日テレ

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