水だけで食べられる!? ミシュランガイド一つ星シェフも追っかけをする“流浪の職人”が作る究極の十割そばとは

2024.2.17 11:45
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そばの写真

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が2月14日に放送。水だけで食べられるという究極そばを紹介した。

道行く人に“その人にとっての神様のような存在”を聞き、実際に会いに行くこの番組。浅草・かっぱ橋道具街にある『ぬま田海苔』の沼田孝枝さんの神は、浅草・観音裏にあるそば店『仁行(にぎょう)』。孝枝さんは「お水だけでおそばが食べられる」「何もつけないでそのまま食べちゃう。濡(ぬ)れたお水だけで十分おいしいおそば」と、その愛を語ってくれた。後日、孝枝さんと、息子で『ぬま田海苔』4代目店主の沼田晶一朗さんに店を案内してもらうことに。

『ぬま田海苔』沼田孝枝さんと息子・晶一朗さん
『ぬま田海苔』沼田孝枝さんと息子・晶一朗さん

『仁行』の店主・石井仁さんは、日本全国を渡り歩いてきた“旅するそば職人”。1992年に東京・神田で『いし井』を開いたのを皮切りに、なんと6回も移転を繰り返してきた。その足跡は、1998年に静岡・修善寺で『朴念仁』、2005年に銀座で『古拙』、2010年に日本橋で『仁行』、2016年に群馬・富岡市で『仁べえ』、2019年に茨城・笠間市で『仁べえ荘』、2023年から浅草で『仁行』(現在)。

そして驚くべきは、その実績だ。銀座『古拙』で3回、日本橋『仁行』で4回、合わせて7回もミシュランガイドの一つ星を獲得した店を作り上げてきたのだ。“移転するたびに星を取る”という、常識では考えられない偉業。石井さんが、ただ者ではないそば職人であることがわかる。

地図
6回も移転してきた石井さんのそば店

沼田さん親子に案内されてやってきたのは浅草寺近くの住宅街。一見、普通の民家にしか見えない建物に、『仁行』の看板が。初見だと素通りしてしまいそうな佇(たたず)まいだ。

『仁行』の外観
『仁行』の外観

ピンポンを押すと、“流浪のそば職人”の異名を持つ石井さんが出迎えてくれた。店内に入ると、そこは民家のままのキッチンにテーブルが2つだけという、驚くほどシンプルな空間。石井さんは、お店が知られてくると移転するという独自のスタイルを繰り返している。それでも“仁行ファン”はまるで推し活のように、移転先を追いかけて通い続けるという。その中には、ミシュランガイド一つ星掲載店・西麻布のフレンチレストラン『ル・ブルギニオン』のオーナーシェフ、菊地美升さんの姿も。菊地シェフは「持ってこられたときのおそばの表情が違いますからね。イキイキみずみずしいおそばですよね。追っかけしてます」と語った。他にも料理人やソムリエなど、多くの食のプロが常連として通う石井さんのそば。では、彼らを惹(ひ)きつける“そばの特徴”とは何なのか。

『仁行』店主・石井仁さん

『仁行』店主・石井仁さん

『仁行』はコース料理のみの提供(※完全予約制)。今回は特別に、そのコースの中で提供される“十割そば”を用意してもらった。一般的に十割そばといえば、太めでボソボソとした食感を想像しがちだが、小さめの皿に盛られた80gのそばは十割とは思えないほど極細で、みずみずしい。この、表面に水をまとっているかのようなみずみずしさが石井さんの作る十割そばの一番の特徴だ。

『仁行』の十割そば

そばが運ばれてくると、沼田さん親子は思わず満面の笑みに。まずは何もつけずに口に運んだ孝枝さんは「おいしいです。おそばを噛(か)みしめたとき、本当においしいですね。これが忘れられなくて」と、広がる味わいに目を細めた。晶一朗さんも続けてひと口。「噛むごとにジュワッとうま味というか、水分が広がっていくような感じですね」と、そのみずみずしさを味わった。十割そばのイメージを根底から覆す一皿。“追いかけたくなるそば”の理由が、伝わってくる。

続いてそばつゆをつけて食べると「おいしいです。かつお節の味がすごくしますね」と孝枝さん。晶一朗さんも「おつゆもすごく優しいと思います。よりおそばの甘みも感じる」とコメント。その後も黙々と食べ続け、あっという間に完食!孝枝さんは「残念、なくなっちゃった」と名残惜しそう。

最初は何もつけずそばだけで食べる孝枝さん
最初は何もつけずそばだけで食べる孝枝さん
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