1杯450万円!幻のズワイガニ『輝』の漁に密着 一獲千金を手にするのは誰なのか!?
宮田さんの作戦は、まず“メスが多く生息する場所”に網を入れること。すると、脚が長く逃げ足の速いオスが沖へと逃げ出す。その逃げ出したオスを、次の網入れで狙うという戦略だ。勘だけではなく、長年の経験と知識を積み重ねた“神の読み”で、幻の『輝』を追っていく。さらに選別作業では、オスとメスを分けるだけでなく、自然保護の観点から規定サイズに満たないカニや、脱皮したばかりで甲羅が柔らかい“水ガニ”と呼ばれるカニはすべて放流していく。

息つく暇もなく、すぐに2回目の網入れの準備へ。この“選別”と“網入れ”が同時進行で、翌日の午後3時までに計9回行われるという、まさに体力と集中力の勝負だ。
出港からおよそ7時間。休む間もなく作業は続き、夜が明けると、いよいよ逃げたオスを追って沖へ向かう。そして午前11時半。8回目の水揚げでは、この日いちばんの獲れ高に。『輝』候補こそいなかったものの、宮田さんの読み通り、オスのズワイガニが多く入り始めた。
迎えたラストチャンスの9回目。ついに『輝』級の大物が網にかかった。甲羅幅15センチオーバーの堂々たるサイズ。しかし、惜しくも脚が折れており、基準を満たさず候補から外れてしまう。「なかなか初日に入るっていうのは至難の業よ」と宮田さん。その言葉には、40年の経験と重みがにじむ。港を出てから17時間。この日、『輝』候補となるカニはついに現れなかった。
宮田さんだけでなく、金沢港の全20隻からも『輝』は無し。しかし県内の各港には続々とズワイガニが集まり、この日水揚げされた 3万3894杯の中から、たった1杯だけが“輝”に選ばれた。

その大きさは重量1.76kg、甲羅幅16.1cm。水揚げされたのは、震災の傷がまだ癒えない能登半島・珠洲市だった。『輝』を獲った森下船長は「重さもずっしりでキレイで、本当に良い加能ガニだった。震災当時、自分の家も倉庫もダメになった。暗いニュースばかりだったが、頑張ってきて報われたと思ったしこれからも頑張っていこうと思えた」と喜びを語った。
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