40年前の日航機墜落事故 坂本九さんが乗っていた悲劇の便にさんまも乗る予定だった…2人の国民的スターの運命の1日
明石家さんまの半生を事実に基づいて描くスペシャルドラマが14日の『誰も知らない明石家さんま』第11弾で放送。国民的スターの坂本九さんとさんまの、知られざる運命の1日が再現ドラマで描かれた。
1985年8月5日、寝る間もなく働き、記者に追われていたさんま(さんま役:山田裕貴)を、ラジオ番組担当ディレクターの渡邉さん(通称:コナベさん)が「しんどい時期なんだと思う」と心配。どこか暗い表情のさんまに対し、コナベさんが「いつも笑顔のさんちゃんがそんな顔するなんてな」と声をかけると、「そりゃ笑えん時もありますよ」とポツリ。そして迎えた8月12日で、人生が静かに変わることとなる。
少し遡って1979年、京都府京都市で弓道の道場に通っていたさんま。師匠・笑福亭松之助から、集中力をつけるために通うように言われたそうだが、偶然同じ道場に通う坂本九さん(坂本九役:山本耕史)に遭遇。さんまは思わず、九さんに大ファンであることを伝え、「いつか九さんと共演できるようなスターになるので、『スター千一夜』出してください」と、九さんが司会をしている、スターだけが出られる番組への出演を懇願。すると九さんは「そうか、待っているよ」と快諾したという。
翌年、大阪では売れっ子になっていたさんまは、『スター千一夜』に出演できるようなスターになるために、全国区のお笑いに勝負をかけることに。一方で、すでに国民的スターだった九さんは、「本当は歌を聞いてほしい気持ちはずっとあるんだよね。“九ちゃんは司会がいい”って言われるとね、うれしいけど、なんかちょっと複雑なんだよね」と、歌の活動より司会業が増えていくことに対する悩みを明かすシーンも。
それでも笑顔でいられる理由について九さんは、1943年(当時2歳)、戦時中で疎開するため母に抱かれて乗った汽車が、100人以上の人が亡くなる大事故を起こしたが、奇跡的に無傷だったことを回顧。「あの時助かった命は、多分僕のための命じゃないんだよね。だから決めたんだ、“自分のためじゃなく、人のために生きよう”って。“人を幸せにできるなら、どんな時も笑顔でいよう”って」と心境の変化があったことを明かした。










