事実婚で出産した子どもの相続はどうなる?親権は?アーティスト・コムアイ「 “なんかな”って思う」“事実婚の6つのデメリット”とは

2025.11.5 12:00
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一方、事実婚について、「“カスタマイズプラン”っていうのは、マニュアル全部読んで、“これいる、いらない”みたいなのをやる(考える)っていうことなんですけど」と説明した水谷は、「法律婚としての型にはまらず、居心地の良い関係を、自分たちで話し合って作っていけるっていうのが、事実婚の良いところかなって」と実体験から得たメリットを明かした。

ここで、事実婚での困りごととして、①税制上の優遇措置が受けられない、②配偶者として医療行為への同意ができない可能性がある、③相続権がない、④配偶者居住権がない、⑤不動産購入時に夫婦でペアローンが組みにくい、⑥共同親権がない(事実婚は原則母親のみが親権者)の6つを紹介(出典:慶應大学文学部阪井裕一郎准教授/一般社団法人あすには)。

それを受けて、事実婚を選択し、パートナーとの間に子どもを迎えたアーティストのコムアイは、共同親権がないことを懸念し、「私はパートナーと子育てをしていく中で、同じくらいの割合で子育てに関わっているので。それなのに親権が私にしかないっていうのが、居心地が悪いというか、“なんかな”って思うところあるんですけど」と胸の内を吐露。

さらにコムアイが、「事実婚で出産した場合は、“私の財産とかパートナーの財産はちゃんと子どもにいくのかな?”っていうのは、最初考えましたね」と不安な気持ちを明かすと、婚姻制度に詳しい弁護士の三輪記子先生は、「コムアイさんとお子さんの間には、母子関係・親子関係がありますから、当然コムアイさんに何かのことがあったら、お子さんには相続権があるんですね」と解説。

続けて三輪先生が、「“コムアイさんのパートナーが亡くなった時に、そのパートナーの相続を誰がするか?”っていうのは、お子さんのことを認知とか、あるいは養子縁組をしているのであれば、お子さんに相続権がありますから大丈夫なんですけど。どうされてますか?」と質問すると、コムアイは「胎児認知をしてるので同じ感じっていうことですね?」と回答。そこで三輪先生は、胎児認知でも親子関係を証明できるため、相続権があると説明し、認知する場合は、役所への届け出によって親子関係が戸籍に記載されることを補足した。

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