「100回登れば100回別の高尾山がある」“高尾山の歩くウィキペディア”と呼ばれる神が案内する高尾山の歴史と絶景スポット

2025.9.26 12:45
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ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が9月20日に放送。高尾山の自然あふれる魅力を紹介した。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。東京・八王子の高尾山で声をかけた高尾登山電鉄勤務の女性の神は、同じ会社に勤務する竹田知生(ともき)さん。高尾山を愛するがあまり、高尾登山電鉄の職員になったという。「高尾山の歩くWikipedia(ウィキペディア)って感じですね」と神の高尾山への並々ならぬ愛情を語る女性。

高尾山といえば、東京・八王子市にそびえる高さ約599メートルの名峰。人気の理由は、都心の新宿から電車で1時間というアクセスの良さ。気軽に登山が楽しめると年間およそ300万人が訪れ、登山者数はなんと世界一!

高尾山へ上るケーブルカー『清滝駅』

そんな“高尾山の歩くウィキペディア”とは?後日、高尾登山電鉄を訪ねてみると、高尾山登山の神・竹田知生さんの姿が。高尾山へは100回は登っているという竹田さん。嫌にならないのかというスタッフの質問に、「100回行けば100回違う高尾山がある」と語る。高尾登山電鉄公式SNSの担当をしており、竹田さんが担当になってから、美しい写真と文章センスが光る投稿が話題を呼び、3000人だったフォロワーが2万3000人まで増加したのだという。

“高尾山の歩くウィキペディア”こと竹田知生さん

そんな竹田さんと一緒に登山で山頂を目指すことに。高尾山には頂上を目指す登山ルートが合計6つあり、1番利用者が多い1号路は、コース中腹までケーブルカーを使って移動し、そこからおよそ2キロ歩いて登る登山初心者でも安心なコース。竹田さんと今回一緒に登るのは一番長く歩く6号路。果たしてどんな景色が見られるのか?

ケーブルカーの脇を通っていく6号路

一般的に、標高が100メートル上がるごとに気温は0.6度下がると言われ、スタート地点で標高およそ200メートル。この時点で平地よりおよそ1.2度以上低くなっている。6号路は別名“水のコース”とも呼ばれており、沢沿いを歩く3.3キロメートルのコース。せせらぎと木漏れ日に包まれながら、他のルートよりも高尾山の自然をダイレクトに味わえる。竹田さんに高尾山に生息する植物の説明を受けながら歩き進んでいくスタッフ。

高尾山の植物の説明を受けながら進んでいく

高尾山の大きな魅力のひとつが、植物の豊かさ。その数なんと、1600種類以上!これはイギリス全土に自生する種類の数に匹敵するほどの多さ。理由は、高尾山には“暖温帯”と“冷温帯”の2つの気候帯があるからだ。山の麓や南側は“暖温帯”でシイやカシといった常緑樹が育つエリア。一方、山の北側エリアは“冷温帯”で、ブナやイヌブナなど、寒さに強い落葉樹が自生する。豊富な水も相まって、異なる気候に適した植物が、同じ山で自生することを可能にした。さらに、開山して1200年以上と言われる高尾山の歴史も、植物の多さに関係している。

高尾山だけでイギリス全土に匹敵する植物の種類が!

そして登山スタートから1200m。高尾山有数のパワースポット岩屋大師に到着。空海が修行で訪れた際、偶然嵐に遭い困っている親子に遭遇。空海が念じると雨宿りできる掘りになったという伝説があるのだとか。空海の石仏は、江戸時代から旅の安全を願う人々に信仰されてきたパワースポットだ。さらに岩屋大師の近くにある琵琶滝(びわたき)は、流れ落ちる水の音が琵琶の音のように聞こえたことから名付けられたのだという。

岩屋大師の石仏
琵琶の音のように聞こえたことから琵琶滝と名付けられた

その後も登り続けると、高尾山のもうひとつの魅力でもある昆虫の種類の多さを目撃するスタッフ。およそ5000種類の昆虫が生息しており、大阪府箕面山(みのおやま)、京都府貴船山と並び、日本三大昆虫生息地の一つとされている。5000種類の昆虫が生息する高尾山は、まさに虫好きの聖地といえる。

歩きながら植物や昆虫の説明をしてくれる竹田さん

険しい道を登り切り、ついに山頂に到着!高尾山頂は599.15メートル。昔は600メートルだったが、過去の測量などの関係で599メートルに変わった説と、観光客が来すぎて踏み固められてちょっと下がったという説もあるのだとか。しかし竹田さんには、標高を600メートルにするテクニックがあるという。それは、山頂で大ジャンプをすること。この標高600メートルジャンプを、竹田さんは大学生の時から続けているのだそう。

山頂600メートル大ジャンプ!

大学生の頃から高尾山に通い続け、好きが高じて高尾登山電鉄に就職。今ではSNS担当として、日々高尾山愛を発信中。その情報は高尾山ファンにとって、“ありがたい山のお告げ”となっている。

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写真提供:(C)日テレ

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