自販機ハッコン（CV.福山潤）の初めての“会話”にSNS歓喜「ハッコンが…喋ったあああぁぁぁっ!!!」アニメ『俺自販機』第2話

2025.7.10 16:45

7月9日（水）にTOKYO MXで放送されたアニメ『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2nd season』第2話「意思の疎通」は、タイトル通りハッコンとラッミスの絆がさらに深まる重要なエピソードとなった。冥府（めいふ）の王との戦いで深刻な被害を受けた清流の湖階層に戻った一行を待っていたのは、集落を襲（おそ）う魔物の大群と、避難を余儀なくされた住民たちの姿だった。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

｜ラッミスの過去と限界を超えた戦い

転送陣を使って清流の湖階層に戻ってきたハッコンとラッミスたち。しかし彼らを迎えたのは、魔物の侵攻によって甚大な被害を受けた集落の惨状だった。ハンター協会のホールには避難民が身を寄せ合い、疲れ切った表情で座り込んでいる。

職員の報告によれば、「突如魔物の群れが集落の外に現れ、抵抗むなしく集落への侵入を許してしまい、住民の多くはここまでたどり着けずに…」という絶望的な状況。熊会長が「辛いだろうが説明を続けてくれ」と優しく声をかける一方で、握りしめた拳の強さから悔しさがにじみ出ていた。

そんな中でもハッコンは自動販売機として住民たちにスポーツドリンクと携帯食品を配布。久しぶりの食事に「この変わった味の水、冷たくておいしい」「ありがとうよ、ハッコン！」と安堵（あんど）の声が上がる場面は、住民たちの逞（たくま）しさとハッコンの存在の大きさを物語っていた。

二階のテラスで魔物と戦うラッミスだったが、長時間の移動と戦闘で体力は限界に達していた。それでも彼女は「もう逃げない。あの時と違う…。私は戦える、みんなを守れる」と必死に戦い続ける。ここで、ヒュールミとラッミスの過去が明かされる。「昔、ある小さな村が魔物に襲われて壊滅した。オレとラッミスは、その村の数少ない生き残りでな…親も両方死んじまった…」

故郷の村の壊滅という悲劇を経験したラッミスにとって、今回の集落の危機は過去のトラウマを呼び起こすものだった。だからこそ彼女は無理を重ねてでも戦い続けようとしていたのだ。

｜ハッコンの新能力“意思疎通”

物語最大の転換点は、限界を超えて戦うラッミスを止めるため、ハッコンがついに“会話”を実現したこと。これまで定型文の「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」しか発することができなかったハッコンが、ついに「ら　っ　い　す」「さ　が　り　ゅ」と、相手の名前を呼んで意思を伝えることに成功する。

ハッコンの声を聞いたラッミスは「ええええ！？うちの名前呼んだ！？ハッコンいつから話せたの！？」と大興奮。しかし、ヒュールミとの会話で明らかになったのは、ハッコンが話せるのは定型文から抜き出した文字を組み合わせた最大5文字までという制限があることだった。

「その妙な話し方…、文字数と、話せる文字が限定されているのか？」というヒュールミの理解の早さに、ハッコンも「う　ん　う　ん」と応答。限られた条件の中でも、確実に意思疎通の道が開かれたのだ。

ハッコンの意思疎通にSNSでも「ハッコンが… …喋ったあああぁぁぁっ!!!」「これで会話のバリエーションが増える」「カタコトでも伝わってるよ～」と喜びの声が上がった。

｜氷の巨大自動販売機で反撃開始

深夜の決戦では、ハッコンが新たな戦術を披露する。巨大な氷自動販売機に変身し、協会周辺を氷で埋め尽くして気温を下げる作戦。「敵のメインは蛇、蛙（かえる）、鰐（わに）の魔物だ。地球では変温動物で極端な暑さと寒さに弱いはず」という発想から生まれた戦略は見事に功を奏する。さらにハッコンは氷を鋭い形にして、結界から射出する新技も披露。「意識を集中する。氷を濃縮して集めて、先端が尖った細長いひし形…」と念じながら放つ氷の礫（つぶて）は、大量の蛙人魔（かわずじんま）を次々と倒していく。