カズレーザー ぺこぱ松陰寺提案の「お米をサブスク化する法案」議論で、米が高騰する理由を深掘り
2025.7.2 11:15議論が深まる中で話題にあがったのは、JA・農業協同組合。小規模農家を支えるためになくてはならない組織で、数百万円する高額な農業機械を自前で用意するのは困難な小規模農家に機械をレンタルしたり、生産工程の一部を担ったりすることで日本の農業を支えてきたが、昨今の米の価格高騰に際し、“JAが中抜きしている”など根拠のない声が出てきている。
三輪氏はそうした論調には大きな誤解があるとし、「JAを通して出荷される率は減ってきている」と話す。JAを介して出荷されている米は全体の4割程度で、2024年のJAの米集荷率は26%に過ぎないとのこと。また価格を決めるのもJAではないという。JAは農家から販売委託を受けているだけで、米の価格はJAから仕入れた小売り業者の販売価格によって決定されるため、実は米の価格を決めているのは自分たち消費者であると語った。
これを聞いた長嶋はJAについて誤解があったといい、「なんでこんなにJAが悪いみたいになっちゃったんですか?」と質問。中森氏は備蓄米をJAが高値で落札したことで悪い風評が生まれたと分析。

中森剛志
そうした専門家たちは松陰寺の法案について、三輪氏は一部賛成、中森氏は基本的に反対と話す。三輪氏は、まずは食べてもらうように需要を喚起することが大事としたうえで、より頑張った人が儲(もう)かる形のサブスクになればいいとした。中森氏は自身も米を生産している身として、提案には愛を感じるというが、国民の実質賃金が下がり続ける中で、国民に金銭的負担を強いるのは難しいと語った。中森氏は続けて、米農家を守るためには効率化が重要と話し、日本の農業を支えてきた小規模農家で高齢化が進み、体力的にも限界が近い今、法人化やIT技術を活用した大規模で生産量増加が大事であるとコメントを残した。
出演者の最終的な賛否は、オカリナ以外が反対という結果になったが、松陰寺が「色んな形の議論はあると思いますけど、何十年後もお米が食べられる日本でいたい」と最後に話すと、出演者たちも共感した。

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