公立高校として全国初の“マンガ学科”に密着…『北斗の拳』『マジンガーZ』担当編集者の全面サポートで漫画家デビューを目指す

2024.5.10 11:20

5月8日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!2時間スペシャル』では新企画がスタート。漫画家を目指す高校生が日本中から集まる『マンガ学科』に1年間密着することとなった。

番組恒例となっている高校生への密着企画。今回の舞台となるのは、2023年に公立高校としては全国初となる『マンガ学科』を創設した熊本県立高森高等学校。当然1年間密着させてもらうのも『マンガ学科』の生徒たちだ。学校は熊本県にあるが、全国でも珍しい学科とあって、遠方からわざわざこの学校に入学してくる子も多く、今年の1年生にも神奈川から入学した子がいた。

入学式を終えて間もなく、スタッフが1年生にごあいさつ。「本日から1年間、皆さんを取材させていただきます!」という言葉に「いっ、1年!?」と困惑する生徒たち。それでもスタッフが「大丈夫だったら拍手してもらえるとうれしいです」とお願いすると全員が拍手。雰囲気も和んだと思いきや、今度は1人の男性が教壇に立つ。その男性は『月刊コミックゼノン』などを出版する株式会社コアミックスの常務取締役で、かつては『北斗の拳』の原哲夫先生や『マジンガーZ』の永井豪先生などそうそうたる漫画家の担当編集者でもあった持田修一さん。実はこの高森高校はコアミックス社と提携を結んでおり『マンガ学科』にも全面協力。コアミックスの編集者や連載を持つ漫画家たちが『マンガ学科』の講師を務めている。

「実力があって、本当にみなさんが作った作品にお金を払いたいという読者がいるとすれば、在学中でもプロデビューしてもらいたいと思っています」「私たちもプロの編集者としてみなさんを子ども扱いせず、いつでもプロになってもらうためにサポートするという形で接します」という持田さんの言葉に、一気に真剣な表情になる高校生たち。実は大人気漫画家の中には高校生の頃にデビューした人も多いという。

この学校には遠方から入学した生徒のために寮も併設されており、入学式の後“入寮式”も行われた。神奈川県から『マンガ学科』に入るためにやってきた金子さんは「行きたい高校が無くて…どこに行こうかなって迷ってた時にここを知ったので“めっちゃ行きたい!”って思いました」と語る。入学式には母親も出席していたが、飛行機の時間もありすでに帰ってしまったとのこと。

「寂しくはないですか?」と言うスタッフに「全然寂しくないです」と答える金子さん。「私以外、寂しがってますよ」という言葉通り、同じくこの日栃木から入学した葛西さんは「友達と離れ離れになって寂しいんですけど…」と寂しがっていた。その後、お互いに自分が今まで描いてきたイラストを見せ合い、「みんなめっちゃ上手いですね!」と刺激を受けていたようだ。

翌日、スタッフは高校の図書館へ。なんと図書館には最新作から古典的な作品まで数多くのマンガ本が並べられ、職員にも生徒にも無料で貸し出してくれるという。これにはスタジオでVTRを見ていた俳優でキャスターのホラン千秋も「この図書館いいな~!」と羨ましがり、俳優の小園凌央も「オレもここ入学したかった~!」と語っていた。校長の草原俊明さんも「マンガっていうのは日本の文化ですよね。どんどん読んでもらって、得るものがいっぱいあると思いますよね」と話す。

実はこの学校のある高森町は人口減少と超高齢化に悩まされており、何かしらの手立てを考えていたのだが、株式会社コアミックスの創業者・堀江信彦さん(元週刊少年ジャンプ編集長)の生まれ故郷である高森町に第二本社を作ったのが1つの転機となった。コアミックス社は“若者たちにチャンスを与える”という理念の下、国内外から漫画家志望の若者を高森町に集め、プロマンガ家を育成しようとしていた。

高森町もイベント開催やインフラの整備などでバックアップを行ったがマンガに携わる人材をさらに育成するため、高森高校に『マンガ学科』の創設を考えたのだ。県の教育委員会も当初はかなり抵抗。特に『マンガ学科』という名称には反発も大きく“デザイン科”などそれらしい名前への変更も提案されたが、高森町の草村大成町長は「それはダメだ。“マンガ学科”だ。生徒たちが目指しているところはそこ(マンガ)なので、大人が本気にならないと子供は本気にならない」と考え、高校や県などあらゆる機関を巻き込んで話を進め、実現に至ったのだという。

別のある日、スタッフはマンガ学科の授業を見学。座学ではマンガ業界の現状や日本のマンガの特徴などについての講義が行われていた。そして放課後、マンガ学科のほぼ全員が入部するという部活動『マンガ部』を見に行くと、現役のプロ漫画家が講師として訪れ、部員たちに直接アドバイスを行っていた。

1年生がマンガを自由に描いているのとは対照的に、2年生の部員たちは既に作品作りに励んでいた。福岡出身で2年生の荒木くんは、作品の下書きである“ネーム”をプロの先生に見てもらい、優れた画力や斬新なコマ割りなどを高く評価されていた。実は荒木くんは投稿した作品がコアミックス社の雑誌『コミックゼノン』が主催する4P突破漫画賞で上位8作品に入選するという実力者だった。

後日、再びマンガ部を訪れると荒木くんが男性と真剣な打ち合わせを行っていた。この男性はコミックゼノンの編集者で、賞に入選した荒木くんの担当となり、荒木くんの今後の作品作りをサポートするという。目標は来年2月に発表される長編のマンガ賞。荒木くんは「1年生が入ってきて、ライバルがクラス内だけじゃなくなったなぁ」と静かに闘志を燃やしていた。

その翌日、マンガ学科の1・2年生は“歓迎遠足”という行事で公園へ。ここで1年生と2年生が初顔合わせ。1人ずつ自己紹介をしていくが、その際に好きなマンガや推しキャラなどを発表するのもこの学科ならでは。そんな中で荒木くんは「全員ライバルなんで、絶対負けません!」と早くも全員に向かって“宣戦布告”していた。1年間の密着について町長は「1年後にデビューしてる子がいると思いますよ!」と期待を込めた。はたして本当にデビューする子は現れるのか?

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写真提供:(C)日テレ

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