「一生懸命生きてたのに…」真相は? 『最高の教師』SNSでは「始まって3分で泣いた」、「命の大切さを実感させられる」
2023.9.4 18:009月2日に日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の第7話が放送されSNS上でも「毎回がクライマックス感」、「最初から最後まで泣いた」といった反響が見られた。
3年D組の担任・九条里奈(松岡茉優)は、卒業式の日、何者かに校舎の4階から突き落とされてしまう。恐怖の中、目に入ったのは『D組 卒業おめでとう』と記された深紅のコサージュ。犯人は、自分のクラスの生徒なのか?――1年後“生徒に殺されないため”3年D組の生徒全員が心の底から笑って卒業できるよう“何でもする”という強い覚悟で“2度目の1年”に挑む九条の教師生活が始まった。これまで生徒が直面する問題に立ち向かい解決してきた九条だったが、最愛の生徒でもある鵜久森叶(芦田愛菜)が1周目と同じ日に命を落とした。
失意の中、鵜久森の通夜に出席した九条は、鵜久森の母・美雪(吉田羊)に声をかけられる。そして鵜久森叶が生前、九条のことを「自分の人生を変えてくれた最高の教師」と話していたことを母から聞かされると「あの子が笑って学校に行ける日々を作ってくださって、本当にありがとうございます」と感謝の言葉をかけられる。鵜久森の母からの言葉に「誰かが犯したその罪を絶対に許さない」と改めて九条は、この件と全力で向き合う覚悟を決めた。
休暇から復帰した九条は、鵜久森の死が警察の見解では“事故、もしくは自らが選んで起こした出来事”であることを教頭の我修院学(荒川良々)から聞かされる。しかし九条は、以前、鵜久森がクラスで“学級裁判”と題し裁判にかけられるという仕打ちを受けていた動画を教師たちに見せ、鵜久森がこの日を境に自分の力で闘っていたことを伝えた。そして、生きようとしていた鵜久森の死を、簡単に表面上の臆測だけで片付けてはいけないことを教頭たちに語った。
3年D組の前に立った九条は、鵜久森の死に関して、事故や自ら選んだ運命とは考えておらず「この出来事は理由がある」と話した。その上で生徒たちには「私たちはその理由と向きあう必要がある。誰1人、関係ないとは言わせない」と話した。そして改めて、一度でも直接、もしくは傍観者としてでも鵜久森を傷つけたことのある3年D組の生徒には、なぜ鵜久森が悲惨な死を遂げてしまうことになったのかを考える必要があると説明し、この出来事と“向き合う”ことの必要性を説いた。
鵜久森と特に親しかった東風谷葵(當真あみ)や阿久津由利(藤崎ゆみあ)らはその真相を「知りたい」と立ち上がった。そんな中、相楽琉偉(加藤清史郎)は、「探偵ごっこでも始めるのか?」と“向き合う”ことの意味を九条に投げかけた。九条は臆測で語って事件を片付けることは、鵜久森への“冒涜(ぼうとく)”とし、「それぞれの目で見て感じたことで彼女を考え続ける」それこそが唯一自分たちにできることであり、“向き合う”ことだと答えた。
ただ、中園胡桃(寺本莉緒)は、「私は嫌だ」と口を開くと、鵜久森が巻き込まれたこの件と向き合うことで、疑いの目や変な目で見られ自分の進路、将来に影響を及ぼすことを危惧した。そう主張しながらも「最低なこと言ってるのはわかってる」と中園は目に涙を浮かべており、それに同調する生徒も他にいた。九条は、向き合うことで、生徒の未来が壊れるべきではないとし、中園の意見を否定することはしなかった。その後、九条は鵜久森の死に関しての発表をD組の生徒たちで話し合って結論を出すように伝え、教室を後にした。
一方で、事件に関する会見を控える教頭は電話で校長から言われた言葉に憤りを感じていた。校長からの電話の後、思い悩む教頭に九条が話しかけると、教頭は校長とのやりとりを明かした。その内容は、鵜久森の死が事故あるいは自ら選んだものという警察の見解に対して校長が“渡りに船”と表現したことであった。思い詰める教頭に九条は、明らかに事実を捻じ曲げて人の尊厳に砂をかけるべきではないが、そうでなければ「もっと自由に考えてもよいのでは?」と言葉をかける。それでも教頭は、自らの発言で、他の教師や生徒たちを傷つけてしまう可能性もあり、慎重に考えを巡らせていると諭した。しかし教頭は、話をしている中で、なぜ自分が教師になったのかを思い出したと語り、「“先生、かっこいい”って生徒たちから言われたかったんです」と教師を目指したきっかけを打ち明けた。
その後、教頭や九条たちはD組へ向かった。東風谷が鵜久森の死に関しての発表内容についてのクラスでの結論を話そうとすると、教頭は静かにそれを制し、こう語った。
「皆さんの顔を見れば、どんな結論が出たかわかります。しかし、生徒がすべきなのは、考えることまでです。この結論は“生徒の皆さんに言われたから出した”となってはいけません。責任を背負うのは我々、大人です」
教頭は、学校として鵜久森の命と“向き合う”ことを決断し、生徒たちには「向き合わせてください」と九条ら他の教師と共に深く頭を下げた。そんな教頭に、蓬田健斗(夏生大湖)からは「おいガッシュ教頭(我修院教頭の生徒間でのニックネーム)かっこいいぞ」と声が上がった。
会見を目前に控え、同席したいと訴える九条に教頭は「ダメです。これは私1人でやらせていただきます。必ず」と責任を背負った。そして、始業式の日に教頭が発表した今年の漢字「鱓(うつぼ)」と書かれた額に目をやると、鱓は自分より大きな敵にも立ち向かうと話し「かないましたね、今年の漢字」と少しだけ笑顔を見せた。
記者会見は生中継され、生徒や鵜久森の母、そして多くの視聴者が見守る中、宣言通り教頭1人でマイクの前に立った。教頭は遺族への謝罪の後、今回の件について事故あるいは、自らの選択という警察の見解を伝えた。しかし、強く生きようとしていた鵜久森の死を「現状の見解で結論とするのは尚早」とし、「我々は、全力でその理由と向き合いたいと思います」と、教頭はマスコミ相手に力強く語った。さらに「1つだけ約束してください」と前置きした上で「関係のない人が臆測で言葉を投げかけるのはやめてください」と、生徒たちの未来を傷つけないように訴えかけた。また、どうしても言葉を投げかけたいのであれば「私に言ってください。だって私がここの責任者なので」と改めて、責任を背負うのは自分1人であることを強調した。最後に教頭は「本日皆さんにお伝えしたかったのはたった1つ。この学校が、本件の生徒について、本気で向き合う時間を作るためなら…私は、何でもするということです」と会見を締めくくった。その教頭の姿に、画面の前で鵜久森の母も涙を流した。教頭の言葉には視聴者も心を打たれ「教頭先生も、最高の教師」、「教頭先生マジでかっこいい!」と大きな反響を呼んだ。
その日、帰宅した九条を温かく迎えた夫の九条蓮(松下洸平)は「会見見たよ」と優しく手を取り「里奈、お疲れ様」と優しい声をかけた。蓮に抱き寄せられながら「鵜久森さんに何もできなかった。あんなに一生懸命生きてたのに…」と、九条は大粒の涙を流した。
鵜久森の母は、最愛の娘のために作っていた大好物のきんぴらごぼうを眺めながら、「覚悟を持った本気は世界を、常識を変える」と九条に教わったことを話す娘の姿を思い返していた。SNS上でも「今回は特にメッセージ性が強くて心に響いた」といった感想が見られた。
遅くに東風谷の家を訪問した星崎透(奥平大兼)は、東風谷にとある映像を見せた。九条の映画を撮りたいと考え、星崎はあらゆる場面でカメラを回していた。星崎のパソコンから再生された映像には、鵜久森が亡くなった日、部外者であるはずの浜岡修吾(青木柚)が校内に入る姿があった。浜岡はかつてD組の江波美里(AKB48・本田仁美)をだまして交際していた人物で、東風谷や、阿久津そして鵜久森と共に同席したこともあるため、星崎は浜岡の存在に気付いていた。ネット上でもそんな星崎に「絶対証拠持ってるって信じてたぞー!」「1番謎だけど、ナイス」と声援が飛び交った。
次回、第8話では、浜岡とつながっていることが明らかになった相楽に、クラスの疑いの目が向けられる。そして相楽は「アイツは、俺のせいで死んだ」と驚きの一言を発した。相楽のその言葉は一体、何を意味するのか?
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
日本テレビ系 毎週土曜 よる10時00分 放送 ※TVer・Huluでも配信
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