UVERworld単独インタビュー 「好きな音楽をとことん作る時間を楽しみたい」

2023.8.24 22:00

唯一無二の存在感を示し続けるバンド、UVERworldが8月25日放送(25:09~)の『バズリズム02』に登場。新日曜ドラマ『CODE-願いの代償-』の主題歌『VICTOSPIN』を披露する。この曲は最新アルバム『ENIGMASIS』(2023年7月19日リリース)に収録されているが、彼らにとって12枚目となるアルバムを制作して得た手ごたえとは? entax取材班は独自取材を行った。

■『VICTOSPIN』はアルバムを象徴する曲になった

――バズリズムではドラマ『CODE-願いの代償-』の主題歌でもある『VICTOSPIN』を演奏されます。この曲が収録されているアルバム『ENIGMASIS』の別のインタビューで、この曲はTAKUYA∞さんにとって「アルバムの一番のテーマだった」と言われているのを拝見しましたが、この曲に込めた思いについてお伺いできますか?

TAKUYA∞ 基本的に僕たちはテーマを設けず、できた曲をガッと入れる、という作り方なんです。けど、アルバムを作っている最中に、絶対に入れたいと思っていたワードが“闇は必ず明ける。でも必ずもう一度、訪れる”と“どんな雨も止む。でも必ずまた雨が降る”ということでした。そんな時にどうするか。自分たちが3年間(コロナ禍で)味わってきたものを今度は強みに変え、そして力に変えることによって、それを勝ちの連鎖、VICTOSPIN(VictoryとSpinを合わせた造語)に変わるんじゃないかということをテーマにして歌いたかった。

それがドラマとの整合性もすごくあったんです。そこから派生していく言葉もすべてドラマにハマっていって、アルバムを象徴する曲になって良かったな、と思っています。

――この曲は日産スタジアムライブ(7月29日に『UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM』、30日に『UVERworld KING’S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000』を開催)でも披露されていましたが、演奏された時、どんな心境でしたか?

克哉 作った時は勢いよく、とすごく思っていました。ライブだと少しテンポを上げたりとかもして。それぐらい疾走感があって、歌詞も含めていろいろな意味でThis is UVERworldという楽曲になったのではないか、と思います。

――ファンの人の感想では『VICTOSPIN』はライブでの化け方がすごかった、と書かれていたんですけど、演奏されていかがでしたか?

信人 この曲に限らず、うちのファンは楽曲を染み込ませてライブに来ているから、一体感がすごい。本当に早いんですよ。事前にめちゃくちゃ聴いていると思うんですよね。僕らより染み込んでいるんじゃないかな。

自分たちから「こうやって一緒に歌いたいな」みたいなことを言ったこともあるけれど、どんな曲でも自然発生的というか。「ここでレスポンスするんだ」という時もあるし。それがすばらしくそろっているんですよ。

克哉 アルバム発売前に映像を撮ると言って、1日前に公開して、次の日のライブでは、みんなほぼ覚えてきてくれましたからね。

――UVERworldのファンの皆さんは優秀すぎますよね。

信人 本当に愛が深いです。

■新曲の評価が高かったのは、すごくうれしかった

――アルバム『ENIGMASIS』のタイトルには“暗号を解読するように、自分たちの謎めいている部分を解く”という意味合いがあるそうですが、リリースから少し日が経った今、このアルバムはどのような作品になったと感じられますか?

TAKUYA∞ 今は本当に音楽を縦横無尽に作れる状況にあって。売れなければならない、というプレッシャーをまったく受けていない立場で好きに作れるにもかかわらず、ファンの人たちが喜んでくれるようなアルバムができる。自分たちが自由に作った結果、ファンが喜んでくれるものができる。そこにまったく摩擦がなかったことが、良かったですね。

アルバム2、3枚目くらいの作品をファンの人たちは今もずっと評価してくれていて。でもその頃、僕たちの心にはまた違った表現をしたかったのに、求められているものを作らなければ、という思いがあったんです。「評価されたい」という気持ちもありましたし。

でも今はまったく違うんですよ。「自由に好きな曲を作っていいですよ。期限もないです」といった中、自分たちで「日産スタジアムまでに間に合わせたい」という思いから、こういうメッセージと曲調が出てきているというのは、とても良い、理想的な状態だと思います。

「このアルバムはどういうものになりましたか?」と聞かれると、日産スタジアムライブの前だと、僕はたぶん「過去一番の名作です」と言っていたと思うんです。でも日産スタジアムライブを経て、思考が次の方に行ってしまっていて。「最高の作品は次の作品」という気持ちになって、少し気持ちが通り過ぎてしまっている部分もあるんですよね。でもまだライブでやっていない曲もあるし、アルバムツアーはこれから始まるので、この『ENIGMASIS』の本当の意味がのちのち分かるかもしれないですけれど。

今はインタビューで聞かれても、「次の作品が最高です」と言ってしまう気持ちですね。

――でもそれは日産スタジアムライブでの手応えがすばらしかったから、という証明でもありますよね。

TAKUYA∞ ライブの後半の一番大切で、もう一回盛り上げていくという場所に、1日目だったら、『ENCORE AGAIN(feat.SHUNTO from BE:FIRST)』、『ビタースウィート』、『echoOZ』『Don’t Think .Sing』 といったアルバム曲が入っていて。もちろん最初で最後の曲をやった、といったこともしたので喜ばれたんですけれど、新曲の評価が非常に高かったのは、すごくうれしかったですね。

――歴史のあるバンドだと、やっぱり初期の曲がいい、というファンが多くなることもあると思うんです。だけどUVERworldのファンの方は、新しい曲が出たらすぐ聴きたい、身にしみこませたいと思うというのは、バンドが進化すること、自由に進んで行かれることについていきたいという、関係性ができているということだと思います。

TAKUYA∞ そうですね。少なくとも僕の耳に入ってくる言葉だったり、ファンクラブ限定のライブ配信中にもらう言葉やメッセージでは、新曲の良さというか、新曲にみんなが刺さっていた、というのが、うれしかったですね。

――縦横無人に音楽を作ることができる状況だということは、実感されますか?

信人 もともとそうだったと思うんですよね。自由というか、言ってしまえば何でもありというか。その分、自分たちが迷う時もあって、一瞬、どれが答えなのか分からなくなることもあって。その答えを自分たちで出したら完璧なバンドなんですよ。それまでに、ちょっと時間かかる時もあるんです。

でもその分、一辺倒じゃないことがいっぱいできるし、したいし。そういうバンドというのが、僕らの強みだと思います。

――実は過去にインタビューした際、レコーディング期間中で信人さんが新しいベースを手に入れた、とすごく喜んで持ってきていた姿を思い出しました。今のお話を聞いて、そういったことが、ずっと続いているんだろうな、と感じます。

TAKUYA∞ 確かにレコーディングのたびに何か買わせていたな。勧めて、おだてて(笑)。

克哉 どんどん増えていくんですよ。最後は機材で壁みたいになって、前が見えなくなります(笑)。

――なるほど(笑)。真太郎さんはご自身にとって『ENIGMASIS』はどんなアルバムになっていると思いますか?

真太郎 改めていいアルバムだなと思っています。ツアー前やライブ前だと、練習用など思い出すために聴くことはあるんですけれど、普段から聴きたくなります。車に乗っている時にかけたりしてもいいなと思うし、今はやはり日産スタジアムライブの景色を思い出せるというのもあって、すごく聴きたくなりますね。

見え方は違うだろうけれど、みんなもやはり全客席から見た景色を思い出しているだろうし、僕はステージから見た景色を思い出せるので、すごくいいアルバムだと思います。

【UVERworld Profile】
滋賀県出身の6人組バンド。2000年に結成、2005年1stシングル『D-tecnoLife』でメジャーデビュー。2010 年には結成10周年、メジャーデビュー5周年を迎え東京ドームライブを敢行し42,000 人を集客し大成功を収めた。2020年には結成20周年、デビュー15周年を迎える。2023年7月29日に『UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM』、30日に『UVERworld KING’S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000』を日産スタジアムで開催。29日の公演では約72,000人の動員を記録。30日の公演(男性限定)では約70,000人の動員を記録し、自身が持つ男性限定ライブの動員数日本記録45,000人(2019年12月20日東京ドーム)を大幅に更新した。

     

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