におい対策をしながら電気代を節約するアイデアが登場!家のほとんどが吹き抜けになっている家の驚きの換気システムとは

2025.12.19 12:15
  • Twitter
  • Facebook
  • Line

12月18日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』では、家のほとんどが吹き抜けになった不思議な家を、お笑いコンビ・なすなかにしの那須晃行と村上佳菜子が調査した。

2人が訪れたのは、栃木県宇都宮市にある立派なお宅。家主の岡野孝祐さんと妻の道子さん、出産のために帰省中の娘の桃果さんと孫の瑚采(こと)ちゃんが2人を出迎えてくれた。この家は、一級建築士である岡野さん自身が設計したもので、家には様々な工夫が施されているという。

例えば、この家は道路に対して少し曲がった向きで建てられている。岡野さんによると、真南に家を建てると真北に日光が全く当たらなくなってしまうため、北に対して20度曲げた角度で建てたのだという。また、岡野さんは「外壁が汚れないんですね」と曲げて建てるメリットを強調した。細菌を殺す紫外線が外壁の全面に当たることで汚れにくくなるため、築8年経過しても一度も外壁の掃除をしていないんだとか。

この家の間取りは、広さ約150平米の4LDK、2階建てとなっている。独特なのは、2階の3分の2、LDKだけでなく寝室、浴室も吹き抜けとなっていることだ。さっそく2人は25帖(じょう)のLDKへ。2階にあがると吹き抜けから1階を見ることができるため、那須は「全部吹き抜けやから全てに部屋がつながってますね!」と驚いた。

続いて、2人はキッチンへ。ここで、村上があることに気がついた。「レンジフード、ないですよね?」と村上が尋ねると、岡野さんは「よく気がついていただけました」と自信をのぞかせた。岡野さんによると、においは少しずつ下にいく性質があるため、排気口は一般的な家庭のように天井につけるのではなく低い場所につけるのが良いのだという。部屋の床の隅をよく見ると、そこに排気口があった。

また、ゴミを入れるワゴンの裏にも排気口が。実際に、排気口の前にくさやを置いてチェックしたが、全くにおわない。村上はおそるおそるくさやに顔を近づけると「くっさ!」と言って飛び退き、「(においを)消せるって本当にすごいと思う!」と目を丸くした。

さらに、トイレも同様に床に排気口があるほか、靴箱の下にも排気口がある。靴箱には穴が空いており、こうすることで、靴のにおいがとれて濡(ぬ)れた靴も乾くんだとか。これには、那須と村上は「すごっ!」と顔を見合わせ、村上は「スケート靴入れたい。湿るし、汗かくし、くっさいのよ!たぶんくさやに負けない」と言って笑いを誘った。

この家は1階の中心近くに空気を取り入れる給気口を1つだけ設置しているが、家の大部分が吹き抜けのため空気が2階にも行き渡るという。そして、排気口を12個設置することで新鮮な空気が行き渡り、においは排気ダクトに吸い込まれる仕組みになっている。

また、寝室は天井にあるファンの右が吹き抜けになっており、床には排気口が設置されている。岡野さんは「換気システムが空気を角まで引っ張っていくんですよ。エアコンの空気を隅々まで運んでくれるので、部屋が暖かくなるんですよ。夏だと涼しくなるし」と気流を計算することでエアコン代の節約にもなっていることを明かした。

続いて、2人は浴室へ。リビングに面した部屋のブラインドをあげると、そこにはバスタブが置かれた空間が現れ、リビング同様に吹き抜けになっていた。浴室までも吹き抜けにしているのは、暖かい部屋と寒い浴室の急激な温度変化によるヒートショックを起こりにくくするためなのだそう。

実際にシャワーのお湯を出してみると、那須は「全然湯気立ってない」と驚いた。岡野さんのメガネも全く曇っていない。さらに、吹き抜けにして湿度を抑えることで、カビが生えないというメリットもあるそうで、岡野さんは「黒カビの掃除をしたことは、8年住んでますけど1回もない」と胸を張った。

岡野さんが吹き抜けの浴室を思いついたきっかけは、13年前にドイツの住宅展示場を訪れた際に上部の開いたシャワールームを見たことがきっかけだったという。ここから、ヒートショックと結びつけるアイデアが生まれ、同様の家をすでに30棟ほど設計してきたそうだ。

プロの知識が詰め込まれた設計に、VTRを身終えたスタジオの面々は拍手を送った。俳優の鈴木浩介は8年壁を掃除していないということに「オレうらやましいこの家!」と切実な声をあげ、スタジオは笑いに包まれた。

【公式HP】
【公式X】
【TVer】最新話を無料配信中!

写真提供:©ytv

クオカードプレゼントキャンペーン2024

関連記事

おすすめ記事

ジャンル