250万枚もの写真を撮り続ける航空写真家の神様が登場!驚異のテクニックと奇跡の1枚にヒロミも感動
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が11月15日に放送。航空写真家の神様に密着した。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。福岡県・糸島で夫婦岩の撮影をしている女性の神様的存在を聞いてみると、航空写真家のルーク・オザワさんだという。「オーロラ撮るためだけに飛行機に乗るような人」「滞在時間とかなくて、(撮ったら)すぐ帰ってきちゃう」のだという。スタッフは早速ルークさんに連絡を取り、東京・八王子のご自宅へと向かった。

ヒロミと同じ八王子出身のルークさん。スタッフを気さくに迎え入れてくれた。航空写真家には大きく分けて2種類いて、航空自衛隊や陸上自衛隊などの航空機を撮影する写真家と旅客機を撮る写真家で、ルークさんは後者。「旅客機に数時間乗れば、違う文化に連れて行ってくれる。機内から夜明けとか日没とか、地球の営みを感じたりとかそこにロマンを感じた」というルークさん。全国各地を飛び回り、航空写真を撮影する神は、現在フリーのカメラマンとして活動。その腕にほれ込んだANA(エーエヌエー)は、フライトカレンダーの撮影を29年間、ルークさんに依頼しており、12か月分すべての写真を撮影している。2016年のカレンダーは、全国カレンダー展で文部科学大臣賞を受賞。個展を開くと約1万5000人が来場するほどの人気ぶりだという。

実は飛行機は毎回決まったルートを通るのではなく天候によって雲を避けたり、向かい風か追い風かによってルートを変更したりする。さらに滑走路も北風、南風などで離陸着陸の向きも様々なため、撮る写真を事前に決めることが難しいという。そんなルークさんの撮影風景を見せてもらうために、後日、羽田空港へ。当日、空を見て撮影を決めたルークさんから連絡があり、羽田空港に向かったのは夕方5時。羽田空港第1ターミナルの屋上にある、誰でも入れる無料の展望デッキで撮影を行っていた。

羽田空港からは、1日およそ1300便もの飛行機が行き交うという。写真を撮りながら空にいる着陸待ちの便、次離陸する便を横目で確認し続けながら写真を撮るルークさん。ルークさんが航空写真にハマったきっかけは、もともとルークさんの父親が元国鉄の職員だったことで、幼い頃から鉄道を撮り続けていたが、ある日家族旅行で飛行機に初めて乗り感動。以来52年間、自宅がある八王子から1時間半かけて羽田空港に通い続けているという。

動いている被写体に合わせて、カメラを同じスピードで動かしながらシャッターを切ることで、背景はブレて流れ、被写体だけがピタリと止まって写る技術“流し撮り”。シャッタースピードが速ければ速いほど瞬間的な写真を撮ることができるようになり、遅ければ遅いほど、動きがつながったような滑らかで、幻想的な写真を撮ることができるという。「こういう技を使って写真表現をするのも楽しい」とルークさん。この日展望デッキが閉まる夜10時まで約5時間撮影し続け、撮った写真はなんと2000枚にものぼった。

その3日後、ルークさんがいたのは成田空港近くの公園『成田市さくらの山』。訪れた時間は“マジックアワー”。日没直前に空に色がつく気象現象で、これからの空気が澄んでいる時期に起こりやすいのだという。しかしこういう時に飛行機が来ないと嘆くルークさん。日没した午後6時半、他の写真家はみな帰宅。しかしルークさんは夜にしか撮れない1枚を狙っているのだという。カメラマンの多くは撮影した写真を、あとでパソコンなどを使用し色や明るさを調整するが、ルークさんはしない。昔のポジフィルムはいじれなかったため、現像所から上がってきて失敗や成功がわかった。その経験があるので、現場で完結した方がいいと考えているという。真っ暗の中、1人撮り続けること6時間。ついに狙っていた写真が撮れた。

2階建ての巨大なジェット機を、真後ろからとらえた夜空にはばたく奇跡の1枚。「このシルバー感、最高だね。これはやばい!今年のベスト3に入るくらい!」と大興奮のルークさんだった。











