山下美月 “病魔との闘い…オーディションでの脱落”「自分は芸能人としては何の価値もない人間だ」と葛藤した日々を語る
元乃木坂46のメンバーで俳優の山下美月(26)が11月8日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演した。今回はフランス・パリを訪問。芸能界に入ってから抱え続けた苦悩を明かした。
「久々に来た。泳いだなあ」と話す山下が足を運んだのは、パリの市内にある屋内プール。初めてのパリで写真集の撮影のために訪れたそう。当時は肌寒い季節にもかかわらず温水機能が壊れていたようで、「氷水に入っているくらい冷たくて、写真集もよく見ると、顔が引きつっちゃってるんですよ。でもそれも含めて良い思い出」と、懐かしそうに話した。

昔からパリに憧れていた山下。初めてパリにやってきた時の感動は忘れられないという。しかしその時期、山下はある葛藤も抱えていた。
山下は過去に腎臓の病を発症し、1か月ほどの休業を余儀なくされた。この写真集は休業が明けての仕事だったそうで、同時に映画の話も舞い込んだりと、自分が休んでいる間にも仕事の話が進んでいく周囲を見て、ギャップを感じていたという。「自分には芸能界向いてなんじゃないかっていう迷いが多分一番強かった時期」と言い、憧れの街にいるにもかかわらず、苦しんでいた。
山下は芸能界に入ってからたびたび大きな壁に直面してきた。13歳で芸能事務所に所属したが、オーディションに落ち続け、「自分は芸能人としては何の価値もない人間だ」と、厳しい現実に打ちのめされた。日の目を見ない日々が続いていたが、17歳の時に乃木坂46に3期メンバーとして加入。アイドルである自分を応援してくれるファンの存在に感謝する一方で、「私なんかでいいの?」と、戸惑いを感じていた。
周囲からの期待に比例して増すプレッシャーや、病気とも闘いながらアイドルとして走り続けた山下。がむしゃらに走り続けた反動か、グループを卒業してから感じたのは目標がなくなったゆえの虚無感だった。











