“ホラー好き声優”・ファイルーズあい「この⾔葉を聞くと、すごく勇気づけられます」映画『MaXXXine マキシーン』の魅力を熱弁
2025.5.26 17:15
映画『MaXXXine マキシーン』の日本公開に先立ち、シリーズ第1作『Pearl パール』と第2作『X エックス』のイッキ⾒上映がTOHOシネマズ⽇⽐⾕にて開催。ホラー映画好き芸⼈として知られるNON STYLEの井上裕介、同じくホラー好き声優のファイルーズあいによるトークイベントが実施された。
最⼤のヒットシリーズとなる『Xエックス』、『Pearlパール』に続く最新作にしてXトリロジーの完結編。実在した連続殺⼈⻤「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれた1985年のハリウッドを舞台に、『X エックス』で描かれたテキサスでの猟奇殺⼈事件から⽣還した主⼈公・マキシーンが、邪魔する者たちに⽴ち向かいながら映画スターとしてハリウッドの頂点を⽬指す姿をスリリングに描く。
ファイルーズと同様にホラー好きで知られる声優の野⽔伊織をMCに迎えて⾏なわれたこちらのイベント。井上、ファイルーズ、野⽔は、それぞれにシリーズをイメージした⾐装で登場し会場を沸かせた。『Pearl パール』に登場する映写技師の⾐装に⾝を包んだ井上は「(映写技師が)最後まで⽣き延びるかと思っていたら、わりとあっさりと…」と苦笑。ファイルーズは『MaXXXine マキシーン』に合わせ、マキシーンのトレードマークであるグリーンのスタジャンコーデで登場し、「マキシーンのこの世界に没⼊できてうれしいです!」と満⾯の笑みを浮かべた。
井上は、ひと⾜先に『MaXXXine マキシーン』も鑑賞したが、そもそも本シリーズにハマることになったきっかけについて「『X エックス』と『Pearl パール』を⾒ることになったんですけど、⾒ていくと奥が深い!」と語り「『MaXXXine マキシーン』まで⾒終わると、もう⼀度、『X エックス』に戻りたくなるんですね。細かい遊びもたくさんあるし、僕は1980年⽣まれなんですけど、『MaXXXine マキシーン』の時代はド真ん中というところを踏まえると、いろんな描写を含めて『全てがつながるってこういうことか!』という気持ち良さがある。(2作を⾒て)『あれはどういうこと?』というのが『MaXXXine マキシーン』で全部回収されます!」と観客の期待をあおった。

⼀⽅、ファイルーズは「⼦どもの頃からホラー特番とかがあったら『絶対ビデオまわしといてね!』と⾔って、何回も繰り返し⾒るような⼦どもでした」と明かし、改めてホラー映画、そして本シリーズの魅⼒について「⾮⽇常感を安全な場所で楽しめるっていうのは、すごく魅⼒なのかなと思います。特に海外のホラー映画が好きな理由は、キャラクターがすごく個性的なんです。⽇本のホラー映画も魅⼒的なキャラクターはいっぱいいるんですけど、⽩い着物かワンピースに⿊髪というのがスタンダード。海外って遊び⼼がある。特にマキシーンは、シリーズごとにビジュアルも変化していく。私が⼀番、⼼を掴まれたのは『Pearl パール』のエンドロールです!あれを⾒て『すごい!』って思ったし、あのパールの迫⼒と⽬⼒にやられたファンは多いと思います」と熱弁した。
井上も「ジャパニーズホラーって“理由”を求めることが多いけど、このシリーズは(殺す理由が)理不尽すぎる(笑)」と語り、ファイルーズも「そうそう!過去があって復讐するとかじゃなく、『Pearl パール』は、『スターになりたい』というエゴにまみれてる(笑)」と深く同意。さらに井上が「ワガママすぎるけど、それが『MaXXXine マキシーン』でつながってくるからね」と語ると、ファイルーズが「そうなんですよね。早く観てほしい!」とうなずき、2⼈のトークはさらに熱を帯びていく。

この⽇は、観客が観終えたばかりの『Pearl パール』にまつわる〇×クイズに井上とファイルーズが挑戦したが、劇中でマキシーンが“キル”した数や彼⼥の“ペット”を問うなど、意外な難問・珍問の連続に2⼈は悪戦苦闘。
さらに、トークセッションでも『MaXXXine マキシーン』の魅⼒についてもたっぷりと語った2人。『MaXXXine マキシーン』の魅⼒をひと⾔で伝える直筆のパネルを⽤意してきたが、井上は⽂字ではなく『X エックス』と『MaXXXine マキシーン』、それぞれの作品でのマキシーンの顔を描いたパネルを掲げ、「『X エックス』と『MaXXXine マキシーン』は時系列がグッとつながります。『X エックス』でいろんなことを経験してしまったがゆえ、顔つきが変わってしまうのを⾒ていただきたいです。ひとりの⼥性がいろんなこと経験して成⻑して、最後の最後にあるワードを⾔います。その時『うわぁ!』って⿃肌が⽴って映画が終わるので、それを体感してほしいです」と語る。

さらに井上は「『Pearl パール』と『X エックス』では斧を持ってるけど『MaXXXine マキシーン』では銃を持ってる。計画的に殺せる⼈間になったわけです(笑)。これまで突発的な殺⼈が多かったけど、殺⼈にちゃんと理由ができたという、成⻑が⾒られるんです」とマキシーンの変化と成⻑にも⾔及。
⼀⽅、ファイルーズは「『私らしくない⼈⽣は受け⼊れない』の本当の意味」と書かれたクリップを掲げ「このワード、たびたび出てくるんですが、私はとても好きな⾔葉。役者をやっていると⾃分以外の何かであったり、みんなが求める⾃分をやらなきゃいけない時もあるんですが、この⾔葉を聞くと、すごく勇気づけられます。『MaXXXine マキシーン』を⾒た後だと解釈や捉え⽅も変わってきます。あとは、リリー・コリンズがめっちゃかわいいので、そこも注⽬してほしいです!」とまくしたてた。

そして、トークの最後に、井上は「三部作の最後で全てを回収してくれるので『MaXXXine マキシーン』を⾒ていただき、それで⼼震えて、⼈間の怖さを感じていただき、また『X エックス』や『Pearl パール』を⾒て細かい遊びを楽しんでいただきたいです」と語り、さらに「また男⼦諸君!『MaXXXine マキシーン』を⾒ると、とんでもなく震えあがるところがあるから覚悟しといて(笑)!」と語り、会場は期待を込めた拍⼿に包まれ、トークイベントは幕を閉じた。
映画『MaXXXine マキシーン』R15+
6⽉6⽇(⾦)TOHOシネマズ⽇⽐⾕ほか全国ロードショー