ダンスも音楽も“本気の遊び”に変えるValuence INFINITIES「夢弦」ライブ 渋谷で熱狂の一夜
2025.5.13 17:30
2025年4月、渋谷にて、プロダンスチーム「Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)」が初の単独スペシャルイベント「Valuence INFINITIES LIVE 2025“夢弦”」を開催した。毎年恒例となっているエイプリルフール企画の延長線上で生まれたバンド「夢弦(むげん)」の誕生を記念した本公演は、“本気の遊び心”を詰め込んだ唯一無二のエンターテインメントとして観客を魅了した。

冒頭のLIVEパートでは、夢弦のメンバーが自ら作詞・作曲・演奏を手がけたオリジナル楽曲「Hello」と「U saw days」を披露。KEINとKODEE ONEが中心となった「Hello」では、仲間との絆や日々の積み重ねが力強く歌われ、観客の心を打った。「U saw days」では、音楽性の違いから“脱退”した設定のラッパー・Bergman(RENTA)がサプライズ登場し、KODEE ONEとともに迫力あるラップを響かせた。続けて披露された「INFINITY」のカバー、そしてアンコールでのKEINによる「Stand By Me」の熱唱は、ダンサーとしての枠を超えた表現力を見せつけた。

ライブ後は、DJ・SEIYAのプレイに乗せてバトル形式の「7 to Smoke」が実施され、INFINITIESとYouthチームの精鋭が火花を散らす熱戦を展開。RYOGAが優勝を手にした。続く「LIMITED SUPER BATTLE」では、フジテレビ『R4 STREET DANCE』で共演したJUMPEI(avex ROYALBRATS)、KTR(FULLCAST RAISERZ)、TAKI(SEGA SAMMY LUX)らが登場。普段のD.LEAGUEでは見られない異種混合のダンスセッションが実現し、ステージは興奮の渦に包まれた。

終盤には、ファン参加型の「チーム対抗 INFINITIESクイズバトル」を開催。メンバーの素顔やユーモアが垣間見える和やかな空気に、会場全体が笑顔に包まれた。フィナーレでは、SEIYAのレクチャーで観客全員がINFINITIESのシグネチャームーブ「On the Dish」を踊り、最後はメンバーによるフルパフォーマンスで締めくくられた。
バリュエンスグループが掲げる「好きを、究めよ。」という理念を体現するように、INFINITIESはダンスだけでなく音楽や演出まで自ら手がけ、表現のフィールドを拡張している。今回の「夢弦」も、単なるジョークで終わらせることなく、作品として昇華した点にこそ彼らの真骨頂がある。

INFINITIESはこれまでにも、サッカーチーム「バリュセロナ」(2023年)やバスケットボールチーム「INFINITIES STREET」(2024年)への“転向”をエイプリルフール企画として打ち出しており、もはや年に一度の名物企画となりつつある。
BREAKIN’、HIPHOP、HOUSEなど多彩なダンスジャンルの精鋭が集結するValuence INFINITIESは、結成2年目でD.LEAGUEレギュラーシーズン総合3位を獲得。今シーズンは「Jack The Coolest」をスローガンに掲げ、CHAMPIONSHIP優勝を目指してさらなる飛躍を遂げようとしている。
“本気の遊び”は、彼らにとって決して冗談ではない。次なるINFINITIESの挑戦がどこに向かうのか、今から楽しみでならない。