窪塚愛流 俳優である父親の背中を見て過ごした少年時代“いつか自分も…” くすぶっていた気持ちに火をつけた、人生を変えた出会い
2025.5.6 11:30
俳優・窪塚愛流が、3日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。今春放送された日曜劇場では、その9等身のスタイル、無邪気な演技が話題を集めた。そんな彼が今回訪れたのは、東京都から船で南に約1000km、自然遺産にも登録されている小笠原諸島。かつて父に連れられ訪れたという島で、自身の俳優としてのルーツを語った。
「10年前、小学5年生の夏休みに行った記憶があります」と、懐かしそうに小笠原諸島・父島に上陸した窪塚。俳優である父、窪塚洋介が島でドキュメンタリー映画『PLANETIST』(2020)の撮影をするのに、家族旅行として同行したのだという。「なんか覚えてるような気がするんですよね」などと言いながら島内を歩くと、今も変わらぬ島の自然が窪塚を迎えてくれた。遠浅で青く透明な海に魅了されていると、砂浜の近くに船の残骸が浮かぶ海岸にたどり着いた。
「見えました、沈没船が。当時泳いで沈没船まで行ったのはすごい覚えてて」と、かつて訪れたことがあるというその場所は、父島にある『堺浦海岸』(沈船 濱江丸)。第二次世界大戦で沈没した船の残骸が、砂浜からすぐ泳いでいけるところに今も残されている。白い砂と青い海の中に全体がサビに覆われた残骸が、ぽつんと浮かんだ不思議な光景。この景色を舞台に父親たちは映画を撮影していた。そして、そのとき監督をしていた豊田利晃氏との出会いが、窪塚の人生を変えることに。

撮影現場に何もわからず連れられてきた子どもにも、優しく接してくれたという豊田監督。「僕も僕でちっちゃい時シャイだったんで、常にずっとずっと話しかけてくださって、すごいうれしかったですね」と、当時のことを思い返す。俳優である父親の背中を見て育ってきた窪塚は“いつか表現者になりたい”という思いこそあったが、その当時、夢を口にすることに恥ずかしさを感じていた。そんな窪塚は豊田監督に「俳優に興味ないのか?」と質問され、そのとき初めて“なりたい”と、はっきりと自分の思いを言葉にすることができたという。この出来事が、役者の道がただの夢ではなく、目標に変わった瞬間だった。

その後、2018年に豊田監督が手掛ける映画に子役としてデビューし、舞台での経験も積み、ドラマ出演も果たした。これからの目標について聞かれると窪塚は父親について触れ、「(父親は)まあ今でもカッコいいですし、憧れますよね。あの人にはなれないなって思います。でも僕にしかなれないものがきっとあるので、僕はそれを目指します」と語る。最後には「(自分を)信じてよかったなって、皆から思ってもらえるように、本気でこれからも走り続けます」と決意を新たにした。
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