1,800㎡の巨大空間で音と映像に包まれる『THE MOVEUM YOKOHAMA』ウィーン芸術から山口智子プロデュース作品を没入体験
TOYOTA GROUPが横浜市の山下ふ頭で展開する没入型ミュージアム『THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP』が12月20日(土)から開館。約1,800㎡の巨大空間で音と映像に包まれる没入型芸術体験ができる施設として、グスタフ・クリムトからエゴン・シーレまでのウィーン芸術を体感できる「美の黄金時代」や、山口智子がプロデュースを務める「LISTEN.」新シリーズ「ONE MOMENT」が公開される。
12月18日に行われた先行披露レセプションには、横浜市長の山中竹春、文化庁長官であり作曲家の都倉俊一、「LISTEN.」プロデューサーの山口智子、TOYOTA GROUP代表の豊田章男らが登壇。司会進行を務めたトヨタイムズの富川悠太との対談形式で、同施設の魅力や意義について語り合った。

横浜市長の山中竹春は「横浜は子どもたちだけでも40万人以上の人口なので、世界水準のアートに子どもたちが触れる、そういう場所をこの港町で実現していただいてありがたいと思っています」と期待を寄せ、「横浜の象徴である港にこうした施設ができることは素晴らしい」とコメント。また、「山下ふ頭はこれから市民のための再開発に進んでいくわけですが、歴史と未来が交錯する場所として発信拠点にしていきたい」と展望を語った。

豊田章男は、トヨタと横浜の歴史的なつながりを紹介。「豊田佐吉が自動織機を発明し、世界に広める際にこの横浜港からシアトルに渡った。息子の喜一郎がサンフランシスコ、ヨーロッパへ視察に行った出発点もここだった」と述べ、「トヨタの最初の製品であるクラウンがアメリカに向けて出発したのも横浜港だった」と明かした。
「LISTEN.」プロデューサーの山口智子は、2010年から進めてきたプロジェクトについて「地球を体感しよう。私たちの心と魂と細胞で“体感”するためには、音文化を追いかけると生きるパワーを生み出せる」と理念を説明。「未来に自慢したいかっこいい地球の“今”が詰まってるタイムカプセルであり、地球外生命体にも自慢したくなるかっこいい音の今が詰まってるタイムカプセル」「地球の鮮やかなバリエーション、色彩をみんなで“体感”していただきたい」と熱く語った。

文化庁長官の都倉俊一は「プロジェクションマッピング技術と音響技術の集大成」と最新テクノロジーを駆使した施設の価値を評価。「エンターテインメントとアート芸術の両方を同時体験できる(場所)」と述べた。
レセプションには駐日オーストリア大使のシグリッド・ベルカも出席。「最初の展示で、オーストリアで最も著名な2名(グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ)のアーティストの作品が選ばれたということを大変ありがたく思っておりますし、私も心躍る思いです」と喜びを示し、「日本とオーストリアは共にアート、テクノロジー、イノベーション、クリエイティビティを誇りとしている国。この『THE MOVEUM YOKOHAMA』はそのシンボルとなる」と評した。


トヨタグループはこの施設を通じて「心や体、社会、そして未来へと様々な新しいムーブが生まれる場所」を目指している。豊田章男は最後に「未来づくり、未来の文化づくりでも、やはりそこのど真ん中に人を置いていきたい。人を中心にこれからも未来作りをしていくということを新たに決意を表しました」と、今後の展望を語った。
『THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP』
開催期間:2025年12月20日(⼟)~2026年3月31日(火)
営業時間:日曜日〜木曜日・祝日 10:30〜19:30
金曜日・土曜日・祝前日 10:30〜20:30
会場:神奈川県横浜市山下ふ頭4号上屋 (神奈川県横浜市中区山下町279-9)










