映画『愚か者の⾝分』Z世代とホンネトークイベント開催 北村匠海「今を⽣きる理由を探せる映画になってもらえたら嬉しい」
歌舞伎町ビギナーという北村は「本作では、リアルな歌舞伎町に⾜を踏み⼊れて撮影したわけですが、僕の⽬線の先にはラジカセを背負った兄ちゃんが踊っていて、その周りを未成年らしき若者たちが群がって踊っている。コンカフェ店員の⾏列があって、何のパレードなのか。…カオスだなと。まさに“特殊性”という⾔葉が当てはまる場所だと思った」「視点を変えれば誰かにとっては天国だし、誰かにとっては地獄にもなる。その混沌を肌で感じました」とその世界に衝撃を受けていた。
林は「どういう事情があるかはわからないけれど、そこで⽣きている⼈たちは楽しそうだし、そこにいる⽅々にとっては⽣きがいのような場所になっているのだろうなと思う。裏路地に⼊ると薄暗い気味の悪い感じがして、ここに若い⼈たちがいていいのだろうかという場所があったりして…。⾊々な⼈の⽬が⼊り混じった街なのかなと。でもそこで⽣きている⼈たちは必死に⽣きているだけだろうし、そこは否定も肯定も出来ないと思いました」と多⾯的な表情を持つ街・歌舞伎町を分析。
最後に北村は「エンタメは⽣きる上で最後に来る娯楽だと思いますが、僕らはそこに⼈⽣をかけています。僕らみたいなものがないと⼈⽣が楽しくならないというのが現状にあると思います。娯楽はなくても⽣きていけるけれど、⼼のよりどころとして必要だと感じます。皆さんにとって今を⽣きる理由を探せる映画になってもらえたら嬉しいです。⽣きる事が⼤変になっている世の中ですが、⾃分を、⾃分の隣にいる⼈を信じて⽣きて欲しいです」「まだ今はお昼前の時間なので、まず今⽇は昼ごはんに⼿を抜かないという事を⼤切にしてもらいたいです」とユーモア交じりに挨拶。
林は「悪い状況にいる時ほど、そこから動くのは⼤変なことで、その場にうずくまっている⽅が楽だと思います。でも何もしないと何も変わらない。動き出すのは勇気がいる事ですが、それは⾃分にとって⼤切な⼈を助けるかもしれない。その⾏動が⾃分を救うかもしれない。勇気ある⼀歩を踏み出すのが⼤切で、本作はそれを伝えている映画です。何か感じるものがあれば、ぜひSNSに書いてください」と呼び掛けた。
永⽥監督は「若い世代には頑張って⽣きて欲しいです。SNSの時代なのでそこで何かを話せることが全てになりつつあるけれど、対⾯の⼤切さもあるので、それを感じながら沈んでいる友⼈や親に接していただきたいです」と思いを込めていた。
映画『愚か者の⾝分』は10月24日(金)全国公開。
配給会社:THE SEVEN ショウゲート