台湾のミステリーマンションを大調査 日本ではあって当たり前の“ある設備”がない、台湾ならではの理由とは

8月7日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に、瀧本美織が出演。マンションの間取り図に不可欠なある設備がない理由を探るべく、台湾の台北で調査を行った。
瀧本が訪れたのは、台北市内にある4階建てマンションの一室。この部屋に住む、保険会社に勤務するカップルの黃 綵蔵(こう さいい)さんと蘇 志昇(そ ししょう)さんが出迎えた。2人が住むのは賃貸11平米1R。この部屋に、日本ではあって当たり前の“ある設備”がないのが今回のミステリーだ。
“ないもの”を探す瀧本に、蘇さんは「この部屋にないのは物ではなくて、ある設備なんです。そのおかげで部屋を広く使えています」とヒントを出した。瀧本は、服が入ったクローゼットや、トイレ&シャワールームを確認し、「ちょっと分からない」と首を捻る。
黃さんは「その設備がないだけで家賃がとても安くなるんです」と、さらにヒントを出した。そして、瀧本が小さな冷蔵庫を開け、「飲み物とかフルーツとか。食材はあまりなさそうですね」と探ると、ついに、ミステリーの答えに辿り着く。「まな板もあるし、お椀とかカップもあるけど、キッチンはない!」とびっくり。
では、どのように2人は生活しているのか。黃さんによると、コーヒーやカップラーメンは共用の給湯室で作っているのだそう。また、台湾は物価が安いので、3食外食・テイクアウトは一般的だ。そのため、単身者用のマンションの半分はキッチンがついていないのだとか。
2人は、夕食は屋台や飲食店が300以上立ち並ぶ、『饒河街夜市(じょうががいよいち)』で食べることが多いという。せっかくなので、瀧本は夜市のおすすめグルメを紹介してもらった。2人のおすすめは、カツオだしで麺を煮込んだ台湾のソウルフード・麺線。豚のモツや牡蠣(かき)もトッピングされて一杯約375円という値段に、スタジオからは「安!」という声が上がった。瀧本は「う〜ん、甘くて優しい味。魚介のうまみがあふれてる」と幸せそうな表情。
朝食はスープのみで、昼夜は基本的に外食だという2人。それでも、1週間の食費2人分は1万5000円ほどに収まっているそう。黃さんは「屋台が我が家のキッチンなんです。もしこの部屋にキッチンがあったら、家賃は10万以上かしらね。でも実際は7万5000円に抑えられているの」と上手く節約できていることを明かした。
また、瀧本は「お2人のこれからのことを考えられたりしますか?」と突っ込んだ質問を投げる。蘇さんは「もちろん考えています。結婚したらキッチンのある部屋に住んで、彼女の手料理が食べたいです」と言い、黃さんと瀧本は思わず目を見合わせて笑い合った。