伊原六花×佐藤大樹×渡邊圭祐 ドラマ『恋愛禁止』インタビュー「絶対に最後の展開を予想できない結末が待ってる」
2025.7.24 17:30
主演・伊原六花、共演に佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、渡邊圭祐が出演する、読売テレビ・日本テレビ系7月期木曜ドラマ『恋愛禁止』が現在放送中。entaxでは3人に、自身が演じる役どころから、推している共演者についてまでインタビューを行った。
本作は、原作者で今回演出も務める長江俊和氏による同名小説。シリーズ累計35万部を突破する“禁止”シリーズの中の1作となる『恋愛禁止』(角川ホラー文庫/KADOKAWA 刊)。長江氏自ら物語に完全オリジナル要素を加え、原作とは違う予測不能な展開で結末を迎える、恋愛ホラーサスペンス。
自ら望まない罪を犯し、追い詰められていく主人公・木村瑞帆役を伊原六花。恋愛に無関心であったが、ある日を境に瑞帆のことが気になり、支えとなっていく津坂慎也役を佐藤大樹。瑞帆に好意を抱き、その思いの深さから猟奇的なストーカー行為をしてしまう郷田肇役を渡邊圭祐が演じる。

――ドラマ出演が決まった時の率直なお気持ちは?
伊原:脚本を読んでストーリーを理解したときに、どのキャラクターも大事な役割を担っている役だったので、どなたとご一緒できるのか楽しみだなというふうに思いました。
佐藤:この作品に参加できるのがまずうれしいなと思ったのと、僕(ドラマは)考察しながらちゃんと観るタイプなので、考察される側に回るのもうれしかったです。
渡邊:色んな方と関わるシーンが多くて、楽しみながらできそうだったので、色々(演技で)遊ぼうと思いました。
――それぞれのキャラクターの魅力的なところを教えてください。
伊原:瑞帆は自分で行動していくわけではないところが、周りから見ると少しミステリアスです。「何を考えてるんだろう」という、少し影がある部分が魅力的だなと思っています。

佐藤:結婚してからの慎也は好きですね。常に寄り添ってくれて優しくて、ご飯を作ってくれて。理想の夫のイメージに近いかなと思います。
渡邊:色んな表情があって掴みどころがないのが郷田の魅力です。(郷田は)ピュアな感情の表現や、アプローチの仕方を間違っただけだと思っているので、そのピュアな部分は尊敬できて素敵な感情だと思います。
――演じる上で意識していることを教えてください。
伊原:1日中現場に瑞帆としているのに、セリフ二言だけみたいなことが多くて、反応が被らないようにしなきゃと意識していました。台本には「……」だけしかないので、受けの芝居をできるだけ細かくやろうと思っていました。
佐藤:同じシーンでも後から伏線回収されるシーンで、ちょっとしたお芝居の違いで2パターン撮るんですけど、その少しの差をつけるのが今回は難しかったし、そこを意識していました。4話を撮った後に最終回の10話を撮るみたいな形での撮影でしたね。

渡邊:さっきも言ってしまったのですが、ピュアさをずっともちたいなと思って演じていました。今回、(ドラマスタッフの)録音部の方から「郷田だけは悪い奴に見えないんだよな」と言っていただけたのがすごくうれしかったです!ピュアでやってたからこそ伝わったのかと思いました。
――先ほどの佐藤さんのお話にもあったように、4話を撮って10 話など、撮影がいったりきたりすると思うのですが、そういった撮影は難しいと感じますか?
伊原:難しかったですね。まだ(シーンごとが)繋がっているか分からないです。
佐藤:僕も不安でしょうがないです…。
渡邊:僕は割と(繋がりを気にするようなシーンは)少なかったかもしれない。
伊原:でもすごい長セリフでした!!
渡邊:(あるシーンで)18分しゃべっていたらしい(笑)
伊原:すごっ!それは1回も間違えないのに、短いセリフの時に間違えてて(笑)
渡邊:逆に、僕は(2人と違って)差が出ないようにほぼ同じ顔をしてます。今回の役はそんなに表情に出ないなと思っていて、色んな場面で使い回せると思います。グリーンバックでも良かったかも(笑)

――出演者のなかで推している人を教えてください。
渡邊:石井(正則)さんです。役としてなんですけど、無理矢理笑ってくれるんです。それがすごい良かった(笑)
佐藤:僕も石井さん好きですね。ほっこりすることを言って、緩急をつけてくれるんです。この作品の中で、唯一笑えるシーンを作ってくれているなと思います。
伊原:私は3人います(笑)まず(瑞帆の元恋人・倉島の妻を演じている)酒井若菜さんです。集中力が高くて、私が準備しなくてもそのシーンに引き込んでもらえるので、ありがたかったです。若菜さんのお話の仕方など、お人柄も大好きです!
2人目は石川(愛大)くん(瑞帆が働くグッディドリームの若手社員・日比野亮を演じている)。あのお芝居は今じゃないとできないと思います。監督にレッスンしてもらいながら撮影してて、勉強になることもいっぱいあったし、キラキラしていて、あの役が愛されるのは石川くんが演じてるからだと思います。最後は(瑞帆と慎也の娘の)美玖(を演じている大谷日南実)。たくさん仲良くしてもらってて、たまごっちも通信して遊んでいます!(笑)

――最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします。
伊原:私は脚本を読んだ時から「この作品おもしろくなるだろうから頑張らないといけないな」って思ったし、本読みで皆さんのお芝居見た時も思ったし、現場に入ってても思っていました。いざ完成したのを観て、とてもハラハラするおもしろい作品になっていたので、ぜひ観ていただけたらなと思います!
佐藤:登場人物全員、キャラクターが濃くて、「この人本当は何考えてるんだろう」って思うような人ばかりです。後半になればなるほどその人物も増えてきて、絶対に最後の展開を予想できない結末が待っているので、考察ありきで楽しんでもらえる作品だと思います。ぜひ最終回まで観ていただきたいです!
渡邊:最後に向かっていくにつれて、展開が予想できないので、SNSを活用しながら考察していただければ楽しめると思います!10話見終わった後に1話からもう一回観たいと思える作品なので、細かいキャラクターの仕草に注目していただきたいです。ぜひ何周もして、楽しんでください。
7月期木曜ドラマ『恋愛禁止』
プラチナイト枠 毎週木曜日よる11:59~0:54 全10話
読売テレビ・日本テレビ系全国ネット(30局)
【あらすじ】
消えた遺体。逃げて、愛して、そして壊れた。
元恋人を衝動的に殺してしまった瑞帆。しかし彼女の犯罪は跡形もなく消えてしまった…。
誰が何のために遺体を隠したのか?
恋愛の果てに、一線を越えた人物たちが繰り広げる“恋愛ホラー”サスペンス!
主人公・木村瑞帆は、不動産会社で働く女性。地元の静岡を離れ東京で働いていた。そんな彼女の前に現れる3人の男性ー
1人は、ある時期彼女の世界の中心だった元恋人。彼女が多感な時期に心の支えになったことで交際に発展。しかし交際していくうちに、束縛が強くなっていき、暴力をふるうまでに…。彼女は元恋人から逃げるために東京に出てきたが、居場所を突き止められてしまう。
1人は、知人の紹介で知り合い、悩んでいる瑞帆に寄り添い、交際に発展した恋人。
そしてもう1人は、純粋さの果てに歪な愛を向けてきた事件の目撃者。ある出来事から瑞帆の存在を知り、それ以来遠くから彼女を観察し、見守り続けている。
彼らは瑞帆に何をもたらすのかー
瑞帆を中心とした愛が巻き起こす物語の結末とは?そして謎の事件の真相は?