「次の世代に今よりいい日本、世界を渡したい」“世界で最も過酷な格闘技”元王者の格闘家が子どもたちのために戦う理由に感激

2025.7.14 12:10
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7月13日放送の『アナタの街の隠れたヒーロー 縁の下の贈り人』では、子どもたちのために寄付を行う渡慶次幸平(とけしこうへい)さんを取材。寄付金を調達する方法に、スタジオからは驚きの声が上がった。

昨年、大谷翔平選手が総額12億円にも上る6万個のグローブを各地に寄贈し話題になったが、実は全国には人知れずあるものを寄贈する“縁の下の贈り人”がいるという。その1人が、格闘家の渡慶次幸平さん(37)だ。

渡慶次さんが所属する総合格闘技のジムを訪れると、ジムの中はたくさんの子どもたちでにぎわっていた。この日は、渡慶次さんが企画した『子どもたちに無料の駄菓子をプレゼントするイベント』で、すでに20〜30回開催されているのだとか。イベントのクライマックスは無料のビンゴ大会で、景品はお米とカブトムシ。ビンゴになると、子どもたちから歓声が上がった。

渡慶次さんの本業は、世界で最も過酷な格闘技とも言われる『ラウェイ』の格闘家である。ラウェイとはミャンマーの格闘技で、手にバンテージを巻くだけで殴り合い、嚙みつきや目つぶしなどいくつかの禁止行為以外のルールが存在しないため、再起不能になる人もいるそうだ。渡慶次さん自身も、デビュー戦から4〜5戦目までは遺書を書いていたという。怪我を負いながらも大会に出場し続け、2018年に75kg級でチャンピオンに輝いた。

渡慶次さんの人生観を変えた経験は、チャンピオンになった次の日のことだった。ラウェイの運営団体の人に「子ども支援に行く」と言われ、何も知らずについていった渡慶次さんは、ボロボロのほったて小屋が学校の役割をしており、雨風が入るから床が腐るという実情を目の当たりにした。

それに衝撃を受けた渡慶次さんは、「ミャンマーのおかげで格闘技で食えるようになったし、子どもたちを支援しよう」と考え、ファイトマネーと支援金を合わせて約500万円を寄付して新たな学校を2つ建てた。

渡慶次さん自身も食べ盛りの子どもが2人いる中で、ファイトマネーを学校建設に使ったと知って、妻の絢子さんは「え?まず家建てようよ」と驚いたという。しかし、ミャンマーの子どもたちが教育を受けられないことを知って、渡慶次さんの意思に賛同した。

その後も、渡慶次さんは子ども食堂の端で無料の駄菓子屋さんをやるなど、子どもたちが少しでも楽しく生活できるような工夫を行った。そんな中、2023年に吉祥寺のハロウィーンイベントを運営している団体から「開催のための協賛金が集まらない」という話を聞く。子ども支援するならファイトマネーが必要ということで渡慶次さんは一念発起し、資金を集めるために再びリングに立つことを決意した。

舞台は素手で殴り合う超過酷な格闘技イベント『ROMAN』で、対戦相手は世界最高峰の格闘技イベントUFCにも出場したウィル・チョープ選手に決まった。「やらなきゃやられるし、入院してるかもしれないし、歩けなくなってるかもしれない。でも自分が手に入れたいものはその先にしかないんで」と当時の決意を口にする渡慶次さん。

試合が大きく動いたのは、開始直後だった。渡慶次さんの右フックが決まり、ウィル・チョープ選手に1分55秒でTKO勝ちした。ファイトマネー100万円以上を寄付して、ハロウィーンイベントは無事開催され、800組の親子を無料招待することができた。

「人として生まれたのなら、何かを残すべきだと思うんですよ。誰かのために何かすると世の中は今よりちょっとでもよくなる。それを繰り返していけば、自分が死ぬ時に今よりひどい世の中はないと思います。次の世代に今よりいい日本、世界を渡したいんで」と渡慶次さんは語った。

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