iPhone 16 Proが切り拓く映画の未来 是枝裕和監督・最新作『ラストシーン』で実現した撮影革命とは――

2025.5.15 18:45
仲野太賀と福地桃子の写真

Appleは5月9日より、日本を代表する映画監督・是枝裕和が全編iPhone 16 Proで撮影した短編映画『ラストシーン』を公開。鎌倉を舞台にした是枝監督初のタイムトラベル・ラブストーリーで、仲野太賀、福地桃子、黒田大輔、リリー・フランキーらが出演している。

『ラストシーン』は、「未来に何が残り、何が消えるのか」をテーマに、テクノロジーの進化する中で50年後にも残したいものは何かを問いかける作品。

物語は脚本家の倉田が『もう恋なんてしない』というドラマの脚本改訂に取り組む中、50年後からタイムトラベルしてきたという由比が現れ、倉田に「ラストシーンを書き直して欲しい」と頼むところから始まる。

5月9日に行われたプレミア試写会では登壇した出演者たちがiPhoneでの撮影について語った。主演の仲野太賀は「iPhoneで撮影したことによって、機材から来くるプレッシャーがほとんどなく、リラックスした状態で役に入っていける感覚が非常に新鮮でした」と撮影の様子を振り返った。

仲野太賀の写真

福地桃子も「カメラで撮られていることは分かってるんだけど、“本当にこれで撮れてるの?”ってちょっと心配になるくらい、カメラとの距離感をいい状態を作ってくれたなと思いました」と共感。

福地桃子の写真

観覧車に乗るシーンの撮影では、従来の大型カメラでは難しい、狭い空間でも最小限のスタッフで撮影できたことを語った。仲野は観覧車のシーンについて「iPhoneのコンパクトさと機動力が効果的で、最小人数でミニマムな撮影の中濃い撮影ができたと思います」と撮影を振り返った。

さらに仲野はiPhoneで撮影について「(従来の撮影と)違いを探すことが難しくなるぐらい当たり前のように撮影できるっていうのが、新時代到来な感じがして驚きの連続でした」とコメントした。

仲野太賀と福地桃子と黒田大輔の写真

是枝監督は「道具が変われば表現が変わる」と語り、「撮影って何だろう、お芝居って何だろう、プロって何だろうと考えるいいきっかけになりました」とiPhone撮影の新鮮さを評価した。

特に手持ちで走って撮っていたアクションモード(※動きながら撮影している時でも、⼤きな揺れ、動き、 振動に合わせて調整を⾏い、なめらかなビデオを撮影できるモード)について「出来を見たらびっくりするぐらい安定してて、映画の現場でやろうと思うとたくさん人や機材が必要で、お金がかかるんですけど、これ手持ちで行けちゃうのかっていうのは結構ショックでした」と驚きを隠さなかった。

是枝裕和監督の写真

リリー・フランキーは「僕と是枝さんが10代の時に映画監督になりたいと思ったら、映画を撮るより先にお金を貯めなきゃいけなかった。こんなにキレイにiPhoneで撮れるなら10代でも100歳でも映画監督になれる」と新しい映画制作の可能性に感慨深げにコメントした。

リリー・フランキーの写真

作品では、iPhone 16 Proの〈シネマティックモード〉〈アクションモード〉〈5倍望遠カメラ〉などの最新機能が駆使されている。さらに映画の主題歌としてVaundyの書き下ろし楽曲「まじで、サヨナラべぃべぃ」が使用され、Apple Musicで空間オーディオにて独占配信されている。

【『ラストシーン』本編はこちらから!】
【『ラストシーン』舞台裏動画はこちらから!】

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