成田悠輔が下北沢の個性的な寮に潜入 意識高い系の寮生たちに生き方を問う“何をやっているか分からない人”と呼ばれるようにあえて頑張っている理由とは

2023.12.12 17:30

未来の日本を作る変革者を”PLAYERS”と称してスタジオに招き、番組MCの経済学者・成田悠輔が気になることをぶつけまくる番組『夜明け前のPLAYERS』。第10夜は、いつもと趣向を変えて東京・下北沢でロケを行った。

とっぷり日が暮れた下北沢で、「何者なのか何者でないのか分からない、ぐちゃぐちゃした人がいるカオスなエリアに行ってみよう」と成田が向かったのは『SHIMOKITA COLLEGE(シモキタカレッジ)』。学校や組織にひもづかない寮として約100名の学生や社会人が共に暮らす、日本初のレジデンシャル・カレッジだ。違う分野の仲間と共に暮らすことで学びを得ることをコンセプトにしている。

■マルチ商法を体感するゲームに興味津々 その場でネット購入する成田

SHIMOKITA COLLEGEの共有スペースを案内された成田は、ボードゲームを楽しむ一団に目を留めた。彼らが手にしているのは、マルチ商法を体感するゲーム『マルチVS営業マン』。寮生の一人、エドテック企業勤務の村瀬昌礼さんが趣味で作ったものを、他の寮生に紹介している最中だった。

カードを使ってマルチ商法の勧誘と戦うこのゲームは、マルチ商法が社会生活に感染していく様を疑似体験できる。「すごく大事そうじゃないですか。義務教育に導入したほうがいい」と成田も輪に入り、ゲーム作りのきっかけなどの質問を村瀬さんにぶつけ始めた。

現職で高校生のキャリア教育などを手掛ける村瀬さんは、上京してきた学生たちが寂しさのあまりマルチ商法などの悪徳商法にはまりやすい現実を背景に「マルチ商法のヤバさを知ってほしい」と『マルチVS営業マン』を考案、制作したのだそうだ。これをきっかけに、現在は個人事業主としても仕事をしている。「20万円の赤字ですけど」という村瀬さんの言葉を聞いてか聞かずか、成田はさっそく『マルチVS営業マン』をネット注文していた。

村瀬さんの話を聞く輪の中にいたのが、寮生である慶應義塾大学の端羽梨有さん。SHIMOKITA COLLEGEの住み心地を成田に聞かれ、「高校生の時にたまたま席が隣になった人と仲良くなれるという感覚」と話す。普段一緒に遊ぶ友達とも、部活の仲間とも違うがすごく話が盛り上がる人と出会える場というイメージなのだそうだ。

話は自然に慶應義塾大学に通う学生たちの話に至る。さまざまな話を年代も所属も違う人とフラットに語らう成田のスタイルは、SHIMOKITA COLLEGEが掲げる“暮らしながら学ぶ”というコンセプトに合致したようだ。

■「人によって生き方がバラバラでもいい」 寮生からの質問に成田の根源が明かされる

寮生からも成田に質問が投げかけられた。大手IT企業に勤務する寮生・齋藤僚太さんは、好奇心からと前置きしつつ「授業とか研究とか執筆とかいろいろされている中で、何をしている時が一番楽しいですか?」と問う。

「今が一番楽しいです」と場をわかせつつ少し考えた成田は、「飽きっぽいんで、いろんなことをいろいろやっているのが好きって感じですかね」と話し始める。一つのことを突き詰めるのが好きな人も、いろいろなモノ・コトを組み合わせるのが得意な人もいるとし、「人によって生き方がバラバラでもいい」と語る。

「今、職業として呼ばれているものって、だいたい一つのことを突き詰めることが前提」だから、スポーツ選手がいて、経営者がいて、学者がいてという社会になっていると成田は言う。それに加えて「そういう要素を、ちょっとずつ、どう組み合わせるかみたいなことも同じくらい大事じゃないかって思うんです」と名前がついていない、自らの仕事の仕方を説明した。

成田のその佇まい(たたずまい)を世の中は「何をやっているか分からない人」と呼んでいると寮生に指摘されると、むしろ「遠ざけられるように頑張っている」と答える。“誰からも相手にされない”領域では頑張って競争しなくて良いと思えるから楽なのだと自らを揶揄(やゆ)しつつも、寮生たちに生き方を問うているようだ。

若者をはっとさせる言葉を投げかける成田だが、イェール大学で教べんを執るカレッジの名称を聞かれて即答できずスマホで検索し始める一幕も。「最近記憶が……」と苦笑いする姿も、寮生たちにとっては親しみやすさとして映ったようだ。

下北沢ロケの様子のほか『夜明け前のPLAYERS』の全話は、公式HPでノーカット版が、公式YouTubeでディレクターズカット版が配信されている。

「夜明け前のPLAYERS」
公式HP:PLAY VIDEO STORES
公式YouTubeはこちら

写真提供:(C)日テレ

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