単独対談SHISHAMO×漫画家・安斎かりん 「マンガみたいな曲を楽しんで」SHISHAMOのコラボムービーエピソード告白

2022.12.15 18:00

今年11月にCDデビュー10周年イヤーに突入した3ピースロックバンドSHISHAMO。今回、彼女たちの楽曲『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』と安斎かりんの少女マンガ『顔だけじゃ好きになりません』のコラボムービーが制作された。そこでentax取材班がSHISHAMOと安斎かりんの単独対談を実施。コラボレーションの経緯やお互いの魅力について語ってもらった。

■女の子の飾らない心情が物語になっているSHISHAMOの音楽に惹かれて

――安斎先生はSHISHAMOの大ファンだそうですが、彼女たちの音楽との出会いを教えていただけますか?

安斎かりん 最初は明確に覚えていて。私は舞台を見に行くのが好きなんですけれど、当時『ピカイチ!』という梅棒(日本のダンスパフォーマンス集団)さんの舞台があって。それに確かSHISHAMOの『明日も』が使われていて、そこで初めて聴いて“めっちゃいい曲だ!”となって、それから聴き始めました。

――どんなところに魅力を感じられましたか?

安斎かりん 私は物語がある曲が好きなんです。SHISHAMOの曲の歌詞は、女の子の飾らない心情がストーリー仕立てになっていて、それがいいなと思っていました。

宮崎朝子 1曲聴く機会があって、そこから掘り下げようと思ってくださったことが、まずうれしいです。そこで聴き流していたら、この出会いもなかったと思いますし。

松岡彩 私たちの曲って、安斎先生がおっしゃるように物語になっている曲が多くて。マンガみたいに曲を楽しんで欲しい、という思いがあるので、そうやって聴いてくださったのが、すごくありがたいです。

(左から)SHISHAMOの松岡彩(Ba)、宮崎朝子(Gt.Vo)、吉川美冴貴(Dr)、安斎かりん

――ちなみに安斎先生がSHISHAMOの歌詞の中で、特に刺さったフレーズを教えていただけますか?

安斎かりん さっき私の担当さんと話していたんですけれど、2人とも大学生の時に『魔法のように』を一番聴いていたね、となって。私は<カロリー気にして食べるご飯 20%くらいおいしくないよね>という歌詞のところで、泣いちゃうんですよ。

すごく“分かる!”と思って。10%だと少なすぎるし、30%だと多すぎるんです。だから20%がすごくちょうどよくて。その体感の割合とか、いつもバシッと言葉にしてくれる。言葉のチョイスがいつも気持ちよくて、そういうところがとても好きです。

――逆にSHISHAMOの皆さんも安斎先生の作品の読者ということで、先生のマンガのどんなところが好きですか?

宮崎朝子 それこそ、今回コラボレーションさせていただいた『顔だけじゃ好きになりません』を読んでいたので、お話をいただいた時はとてもびっくりしました。まず絵がとても好きです。イケメンをちゃんとイケメンで描かれているのが、やっぱり見ていて幸せな気持ちになれます。それから私は今、27歳なんですけど、高校生とか、今の学生の感じが描かれていて、本当に等身大なんじゃないかな、と思います。

安斎かりん そうですね。やはり連載している雑誌『花とゆめ』の読者が中高生なので、そこに向けて今、身近なものを書きたいと思っていて、その点はとても気をつけて描いています。

――宮崎さんもイラストを描かれていますよね?

安斎かりん ジャケットやライブのキービジュアルも、だいたい描かれていらっしゃいますよね。デフォルメして、かつ特徴をとらえていて、しかも可愛くて。そして皆さんはおしゃれだから、色の選び方もおしゃれなんですよね。“ああ、ここにもセンスが出ているな”とすごく思いました。

宮崎朝子 先生に見られると、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。そのつもりで描いていないので。でも顔は描きやすいです。それぞれ特徴がちゃんとあるので。

(左から)SHISHAMOの松岡彩(Ba)、宮崎朝子(Gt.Vo)、吉川美冴貴(Dr)、安斎かりん

――今回、SHISHAMOの楽曲『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』と安斎先生のマンガ『顔だけじゃ好きになりません』のコラボムービーが制作されました。マンガの世界観に合っているということで、この楽曲が選ばれたそうですが、安斎先生は特にどんなポイントがリンクしていると感じられましたか?

安斎かりん MV公開当日にYouTubeで見て、“すごくかわいい”と思い、その日からひんぱんに聴いていた曲でした。そして自分の描く『顔だけじゃ好きになりません』にも合うと考えて、勝手に私の中でテーマソングに設定して描いていたんです。それでダメもとで「コラボをしませんか?」とお願いして。本当に実現するとは思っていなかったので、まさに夢みたいです。

宮崎朝子 私たちの方では最初、曲の候補が来てなかったんです。だから最初は「書き下ろす?」という雰囲気が1ミリくらいあって。でもマンガを読んでいて、“いや、この曲でしょ!”と私も思っていたので、同じ気持ちでよかったです(笑)。

【SHISHAMO Profile】
宮崎朝子(Gt.Vo)、松岡彩(Ba)、吉川美冴貴(Dr)からなる3ピースロックバンド。 2013年、高校卒業と同時に本格的にバンド活動を開始。 同年11月、デビューアルバム『SHISHAMO』をリリース。
2017年には「第68回 NHK紅白歌合戦」に出演。 2019年初のベストアルバム『SHISHAMO BEST』をリリースし、 さいたまスーパーアリーナ・大阪城ホールでのアリーナワンマンライブを成功に収める。 2021年、ニューアルバム「SHISHAMO 7」をリリース。 2022年、バンド初の対バンツアー、
「SHISHAMO NO OMANEKI TOUR!!! 〜開国2022〜」や、 2015年から恒例となっている「SHISHAMO NO YAON!!!」を東京・大阪にて開催し、 勢力的にライブ活動を行う。
今秋11月13日(日)には CDデビュー10周年イヤーを迎え 2023年1月4日(水)日本武道館 2023年3月4日(土)大阪城ホール にて10周年記念ライブを開催!!!

【安斎かりん Profile】
2015年『第3回 白泉社少女まんが新人大賞』において『全力サイクロン』で金賞受賞。2015年『花LaLa online』にて『キス初爆発』でデビュー。主に白泉社の漫画雑誌、『花とゆめ』『ザ花とゆめ』で作品を発表している。

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