松本文科相も実践した「身体セルフチェック」とは?スポーツ庁が職員に勧める肩こり改善プログラムをレポート

2025.12.23 14:00
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松本洋平文部科学大臣らの写真

働く世代のスポーツ実施率向上を目指すスポーツ庁が、文部科学省職員向けに身体診断「セルフチェック」と「改善エクササイズ」講座を開催。松本洋平文部科学大臣と河合純一スポーツ庁長官も参加し、デスクワークによる肩こりなどの予防・改善に挑んだ。

師走の業務終了後、文部科学省の講堂に集まった110名以上の職員たち。開講の挨拶で松本大臣は「今は来年度予算編成の最後の追い込みの時期で、おそらく皆様方も机に向かって作業をしている時間がとりわけ長い最近を過ごされているのではないか」と述べ、「こういう時だからこそ、少しでも体を動かすことによって心身の健康を維持することが大切」と意欲を語った。

松本洋平文部科学大臣の写真
松本洋平文部科学大臣

今回実施されたのは、スポーツ庁が推奨する「セルフチェック・改善エクササイズ」プログラム。道具を使わず一人で身体機能を確認し、問題点を改善できるコンテンツだ。科学的エビデンスに裏付けられており、研究では「セルフチェックのスコアが低い人ほど痛みの程度が強い」「改善エクササイズを実施することで痛みが軽減する」といった効果が実証されている。

講座では、デスクワークが続くと特に気になる肩こりや肩痛に関連する首と肩甲骨の可動性に焦点を当てた。理学療法士の指導のもと、まず首の回旋チェックを実施。背筋を伸ばし、腰に手を当てて首を横に向け、顔の中心が肩のラインまで向けられるかを確認する。多くの参加者が左右差や可動域の制限に気づいた様子だった。

続いて改善エクササイズへ。「弓引きの動き」では、手と顔の位置を固定したまま身体を回転させることで首の可動域を拡げる。腰を落とした状態で片手を顔の前に出し、手の甲を見ながら反対側に身体を回転。松本大臣、河合長官は和気あいあいとした雰囲気の中エクササイズに取り組み、参加者たちもときに笑い交じりの悲鳴を上げつつ熱心にチャレンジしていた。

松本洋平文部科学大臣らの写真

次の「パイソン・スクイーズ」は、自らの腕を首周りに絡めてゆっくりストレッチする複雑な動き。片方の腕を抱え込み、首を回旋させ、反対の手で耳をつまんで固定。伸ばした腕を曲げて手の甲を頭の後ろにつけ、身体を回旋した状態をキープする。

肩甲骨のチェックでは、親指と人差し指で反対側の耳たぶをつまみ、肘を顔の前から頭の後ろに回せるかを確認。
改善エクササイズの「ウォールエンジェルスライダー」では、壁を使って肩甲骨周りの動きを引き出す。壁から拳一つ分離れて立ち、背中全体をつけ、両肘を肩の高さで90度に曲げて壁につける。手と肘の位置を変えずに腰を最大限下ろし、ゆっくり戻る動作を6回実施。河合長官も思わず苦し気な表情を浮かべる瞬間も…。

松本洋平文部科学大臣らの写真
左:松本洋平文部科学大臣 右:河合純一スポーツ庁長官

エクササイズ後、再度セルフチェックを実施すると多くの参加者が可動域の改善を実感。講師からの「2週間続けてもらえれば、かなり首や肩の可動域も改善する」という言葉にもうなずく姿が多く見られた。河合長官は閉会の挨拶で「左右差などにもお気づきになったと思うが、これで終わっちゃ意味がない。ぜひ皆さん続けていただき、広めていただければ」と呼びかけた。

松本洋平文部科学大臣と河合純一スポーツ庁長官の写真
左:松本洋平文部科学大臣 右:河合純一スポーツ庁長官

スポーツ庁によれば、セルフチェックのスコアは49.1歳を境に急激に低下するという。働く世代のスポーツ実施率の低さが課題となる中、このような職場で気軽に取り組める運動プログラムの普及を推進していく考えだ。
セルフチェックと改善エクササイズの詳細は、スポーツ庁の公式サイトで動画とともに公開されている。首や肩だけではなく、デスクワークによる不調に悩む人はぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

松本洋平文部科学大臣らの写真

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