Mrs. GREEN APPLE 「呪われたように曲を作った」大森元貴が語る曲作りの原点・ドイツで明かした創作のルーツとは
Mrs. GREEN APPLEが12月20日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演し、3人がドイツを訪問。バンドのボーカルで、作詞作曲も手掛ける大森元貴は自身の曲作りの原点を振り返った。
著名な哲学者を数多く輩出したドイツ。そんな街を旅しながら大森は「哲学者の言葉とか、著書みたいなものを拝読すると、ハっとしますね」と話す。高校時代に作詞・作曲した『アウフヘーベン』をはじめ、曲名やツアータイトルなど、大森がつむぐ言葉にはどことなくドイツ文化や哲学的思想が垣間見える。その根底には、幼いころから本を通じて出会ってきた、偉人たちの言葉が流れていた。
大森は「本を読んでてすごい面白いなとか、自分の琴線に触れた言葉を、自分なりに解釈してかみ砕いて楽曲にするっていうことを、高校生の時とか特にやってた」と振り返る。過去の人物たちの言葉を受け継ぎ、それを音楽として表現してきた。そんな彼の曲作りの原点とは何か。
「究極に自分と対峙(たいじ)するみたいな感じなんですよ、曲を書くことって」と大森はいう。小学生の時から曲作りをしていたといい、「呪われたように曲作ってましたね。毎日。3~4曲作ったりとか」と曲を作り始めたころを想起。「僕にとって外でドッジボールするみたいな感覚が、自分の部屋で曲を作るってことだった」と、純粋に創作を楽しむ少年時代を過ごしていた。
しかし時を経て、その姿勢も徐々に変化する。1人で、自分のためだけに音楽を作っていた大森は、バンドを組み、多くのファンに音楽を届けるうち、他者をより意識するようになった。「今はもっと誰かに届けたいっていう気持ちが、良くも悪くも大きいものがある」といい、自身の姿勢の変化に触れた。
今回の旅で自らの原点に立ち返った大森は、アーティストとして活動することの苦悩にも触れた。
「結局自分をごまかすために書いたはずの音楽が、実はすごい自分の弱いところと向き合わなきゃいけなかったりとか」「それとかは、何て職業に就いたんだろうなとか思います」と話す。
人は誰しも、自分の弱さと向き合わなければならない瞬間がある。大森は「それを(避けることを)許されない職業だなと思う」「(それをうやむやにしたら)僕が書く必要なくなっちゃうんで」と、アーティストとしての覚悟をにじませた。
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