嵐莉菜 “ルーツは5か国“「日本生まれで日本育ちなのに…」人とは違う容姿に疎外感も母の手紙に涙

2025.7.20 11:00
嵐莉菜の写真

モデルや俳優として活動する嵐莉菜(あらしりな)が、19日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演した。ViVi専属モデルとして活動するなかで、2022年には映画『マイスモールランド』で初出演作品ながら主演を務めた。今夏から放送が開始されたドラマ『ちはやふるーめぐりー』では村田千江莉役を演じるなど、活動の幅を広げている彼女がドイツを訪問。旅のなかで長年抱え続けた葛藤と向き合い、新たな気づきを得た。

日本とドイツのハーフである母、イラン、イラク、ロシアのミックスである父を両親にもつ嵐。自身は日本生まれ日本育ちであるが、周囲と違う容姿ゆえに、どこか疎外感を感じていたという。「“日本語上手だね”とか、“お人形さんみたいだね”とかみたいな。私は日本生まれで日本育ちなのに、外国人なんだなぁって。ちょっとそれに傷ついたりとか。自分が周りと違うことを突きつけられている気がした」と、当時の赤裸々な思いを語った。

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そんなつらい記憶があるからこそ、初主演作品となった『マイスモールランド』は特別な作品になったという。自身が演じた、日本で暮らすクルド人の少女の役は、共感できる部分が多かったようで、作品について聞かれると「私の運命を変えてくれた作品と言っても過言じゃないくらい、自分に共通するというか、すごく縁を感じた。役名は“サーリャ”っていう子なんですけど、やっぱり自分が持ってたコンプレックスだったりが、サーリャは私とすごく共通する部分」とコメントした。

映画への出演を通じ、これまで人と違うゆえに悩みの種となっていた自身の見た目について、考え方に変化が生じたという。「ずっと黒い髪が良かったりとか、ストレートの髪が良かったりとか、日本的な容姿に憧れることがあったんですけど、私のことを好きって言ってくださるファンの方もたくさんいるから、自分の容姿に自信なくしたり嫌って言うのは、逆にファンの人たちに失礼だし、いろんな国が入っているので、いろんな顔を見せることがきるんじゃないか」と、前向きに捉えることができるようになったと話した。

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さらに今回の旅を通じて、自身のルーツに対するまなざしにも変化があった様子。日本からドイツに向かった祖母、ドイツから日本にやってきた母。異国に渡った2人の足跡にふれ、「ちゃんと今いる場所を好きでいながらも、お母さんは結婚指輪をユルツェン(ドイツの故郷)で買ったり、おばあちゃんは日本人形を買って飾ったり、今いる場所だけじゃなくて自分のルーツも大切にしている姿が、なんかすごく刺さった。私もドイツを大事にしたいなって、2人を見ていて思いました」と話す。またそんな母から届いた直筆の手紙が大事な気づきを与えてくれた。嵐は涙ぐみながら手紙を読み上げる。

「私が子どもの頃はよく胸が引き裂かれるような気持ちだったの。周りとちょっと違うって感じたり、誰にも完全になじめないような気がしたり、時にはどうして私はこの家族に生まれてきたのだろう、どうして普通のドイツ人じゃないんだろうと思うこともあった。莉菜もそんなふうに感じたことがあるかもしれないね。でもね、私はだんだんと気づいていたの。私は半分・半分なんかじゃなくて“まるごと2つ”、私は2つの故郷を持っている」。

手紙を読み終わり涙をふいた嵐。真っすぐ前を見つめると、「今回の旅で気づいた、私には故郷がたくさんあるっていう、そのルーツとともに自分も成長していけているのが感じられますね。多分ルーツがなかったらここまで、成長できなかったじゃないかなと思う。私は今はもう胸を張って、日本人だし、ドイツ人であるって言えます」と、晴れやかな表情で語った。

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写真提供:(C)日テレ

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