市川團十郎の『ダーツの旅』 行き先は山梨県にある市川家ルーツの町!奇跡の出会い連発にビックリ

2025.12.23 11:00
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市川團十郎の写真

実は市川大門町の隣町である三珠町に歌舞伎文化公園があるそうで、現在は合併して同じ町になっているのでセーフ、ということで訪ねてみることに。團十郎も何度か訪れたことがあるそうで「そこにね、城が建ってるんです。その城の館長、誰だと思います?」という。実は先日、子どもたちとその公園を訪れた際、團十郎の息子・勸玄(かんげん)さん(八代目・市川新之助)が「この城が素敵ですね」と話したところ、町長さんから「じゃあ、城主に」と言われたのだそう。なので正式決定ではないものの、そのお城は團十郎の中では“堀越勸玄城”になっているのだ。

正式には『甲斐上野城』というこのお城、実は町のふるさと会館で、街の歴史資料の展示室や多目的ホールとして使われている。そのお城に併設されているのが歌舞伎文化資料館。江戸時代の台本や衣装などが展示されており、さらに敷地内には『市川團十郎発祥之地』の記念碑も。團十郎の祖先が武田信玄に仕える武士だった頃、褒美としてもらった土地がこの辺りだったそうで、その子孫が後に江戸に移り住み、さらにその子孫が役者となった際、自身のルーツであるこの町にちなんで“市川團十郎”を名乗ったのだという。世が世なら團十郎とその一族がこの土地の主だったわけで、“堀越勸玄城”もあながち間違いではないのかもしれない。ちなみにこの城の建設や公園の整備には團十郎の父である先代(十二代目團十郎)も深くかかわっており、城の外観には東京にある歌舞伎座のモチーフも取り入れられているのだ。そして“発祥之地”の記念碑除幕式には当代の團十郎自身も6歳の頃参加し、父と一緒に立ち会っていた。「自分が大きくなっているからか、小さく感じますね。もっと大きい印象でした」と團十郎は当時のことを思い出していた。

町中に戻った團十郎は、教会の前に集まっていた女性たちを発見。日本基督教団である『市川教会』というこの教会に関係する奥様方の集まりだそうで、團十郎も教会の中を見せてもらうことに。するとやってきたのが牧師さんの奥様。実は、この教会の牧師さんはなんと團十郎の青山学院高校時代の英語の先生だったのだ。5年前からこの教会に仕えているという牧師さんは、同窓会の会報に近況を掲載したばかりだそうで、奥様はそれを読んで團十郎が来たと思ったのだそう。團十郎自身は全くそのことに気づいておらす、これも大きな奇跡と言える。

実は戦国時代の狼煙(のろし)に由来した“花火の町”としても知られるこの町で、最後に團十郎が訪れたのは花火の専門店。パッと見では駄菓子屋さんのような店内だが、並んでいるのは全て花火。それも家庭で子どもたちが遊べる手持ち花火ばかりだ。500種類並んでいた中で團十郎の目に留まったのがこのお店で作っている“歌舞伎牡丹(ぼたん)”という線香花火。迷わずお土産として購入すると、他のおすすめ花火と一緒に店の外で試させてもらうことに。一緒に花火作りを行なっている店長は「市川團十郎家と、ここ、市川(の町)のつながりを、手ぼたん(=線香花火)にしたくて作った」と語り「もう、言葉にならないです。こんな感動は無いです」「いつの日か、私たち線香花火を作りながら、團十郎さんに直接お渡しできる日がくればいいなって」と感無量といった様子。「まさかいきなりここへ来ていただけるとは」と驚き続けるお父さんに「私もまさかいきなりここに連れて来られるとは思わなかった」と團十郎自身も奇跡的なつながりに驚いた。

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写真提供:(C)日テレ

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