上から見るとまさに“亀のフォルム” !アウトドア好き夫婦が住む、北海道・札幌市の家には部屋のドアがない?その理由とは

2025.11.28 12:45
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11月27日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』では北海道・札幌市にある、360度窓に囲まれた “亀ハウス”が紹介された。

今回、お笑いコンビ・スリムクラブの真栄田賢と内間政成が調査するのは、北海道札幌市の郊外にある、眺望を極めた家。この家の一番の特徴は、上から見ると亀の形をしているということだ。

2人がお宅を訪れると、この家に住む近添圭司さんと妻の和実さんが出迎えてくれた。この家が亀の形である理由について尋ねると、圭司さんは「設計士に要望を伝えたらこの形が出てきた」とのこと。つまり、この形にすることで叶(かな)った、夫婦の家造りの希望があったのだという。

まずは、亀の頭に当たる玄関から家の中に入ると、約22帖のLDKが広がる。真栄田は「広い!これは気持ちいいですね」と声を上げた。

2LDKS、74.5平米のこの家は、胴体のLDKを囲むように部屋が5つあり、尻尾に当たる水回りは独特の造りだという。そして、部屋と部屋をつなぐ部分は全て窓になっており、これが夫婦の家造りの希望と関係している。実は近添さん夫婦はアウトドアが大好きで、和実さんは「家の中にいても外がわかるような家にしてほしい」と設計士に伝えたことを明かした。

その結果、360度窓に囲まれ自然を楽しめる亀の形が決まった。窓にはブラインドがついてはいるものの、「ほとんど下ろしたことがない」とのこと。また、360度窓があることで時間の変化を不思議な形で感じられるという。夕焼けの時間になると、南東の窓は暗くなるが、北西の窓は明るいままのため窓によって明るさが変わる。スタジオの見取り図・盛山晋太郎は「家の中でこんな変わるん?」と驚いた。

続いて、2人はリビングを囲む形で配置された部屋を調査。亀の左前足に当たる部屋は約4帖の和実さんの仕事部屋で、中にはツルを編んで作ったカゴなどの作品や道具が置かれている。

亀の左後ろ足に当たる約5帖の部屋はパントリーで、手作りの梅干しやみそが置かれているほか、右前足部分は約3帖の倉庫になっていた。そして、右後ろ足部分の部屋は夫婦の寝室だ。

ここで、真栄田が「ドアがないですね、仕切りが」と、水回り以外の全ての部屋にドアが設置されていないことに気がついた。圭司さんは「結婚した時に2人で決めていたことがあって。ケンカをしてもその空間からは逃げ出さない」とドアがない理由を説明し、真栄田は「ちゃんと逃げずに受け止める。だから部屋に隠れることも」と納得した。

また、この家には雪国ならではの設備も。北海道では標準設備である土壌蓄熱式床暖房は、家の基礎下の土の中にヒーターパネルを埋める暖房方式で、床だけを直接温める一般的な床暖房と違い、基礎下の土の中から温めることで家全体が温まる。電気代が安い深夜に温めると経済的だというメリットもあるのだとか。

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