フルート歴3年の3年生が熾烈な部内オーディションを勝ち抜き初めての全日本コンクールに挑む!秋田・明桜高校の『吹奏楽の旅 2025』

2025.11.11 11:30
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秋田県大会の本番直前、石崎先生はフルートのこころさんを呼び出しマンツーマンで練習を見ていた。実はソロパートを吹く予定だった部員が体調不良で欠場となり、こころさんが急遽ソロを任されることになったのだ。

大役を任されたこころさんは「怖いです。もしこれで自分が足引っ張ったらとか、これが結果に影響したらってのが、めっちゃ怖い」とプレッシャーを感じていた。そんなこころさんが気になり直前まで練習を見ていた石崎先生は、こころさんがなかなかうまく吹けないでいた部分のコツを教え、こころさんもすぐそのコツをつかんでいた。これでプレッシャーが晴れたのか、本番でもこころさんは見事な演奏を見せた。結果、明桜高校は県大会を突破し、東北支部大会への出場を決めた。

支部大会を控えて行われた合宿。ここで、自由曲第一楽章のフルートのソロパートを決めるオーディションが行われることに。参加するのは4人。その中にはこころさんと、県大会では欠場していた部員も入っていた。オーディション前夜、こころさんは「みんなからは本番に強いとか思われてるけど、頭真っ白だし…そういうのを友達に言うのがめっちゃ苦手で…」と心境を明かした。さらに「泣きたくないんですよ、辛くても。うれし涙しか流したくない。泣いてる暇があったら練習する!」と強い決意を語った。

オーディション当日。審査するのは参加する4人以外の部員たち。背中越しに演奏を聞いて、誰が演奏したのかわからない状態で良いと思った人に投票するという形式だ。ここでこころさんは43人中、27人からの票を獲得し、見事ソロパートをつかんだ。

そして東北支部大会の本番でも、見事な高音を奏でたこころさん。その甲斐もあってか、明桜高校は見事金賞を獲得した。しかし、金賞受賞の8校の中から全日本に進出できるのは3校のみ。ここが運命の分かれ目となるが、見事全日本行きが確定した。

会場出口付近で「ありがとうございます!ヤバい!」と喜びをかみしめていたこころさんの横を「やりました~!」とガッツボーズを決めながら通り過ぎる石崎先生。生徒たちと一緒に喜びを分かち合っていたようだ。

渡辺謙の写真

学生時代は吹奏楽部だったという、ゲストの俳優・渡辺謙は、「(吹奏楽を始めて)3年で(全日本に)行くってなかなかないですよ!」とこころさんの努力を称賛。同じくゲストの謎解きクリエイター・松丸亮吾もこころさんを「尊敬ですね!発言の1つ1つがカッコいいなと思って。“泣く暇があったら練習する”“泣くときはうれし涙でいい”っていうのが、吹奏楽に関係なくすべての仕事において共通する信念」と激賞した。

松丸亮吾の写真

そんなこころさんが「ブチかましてきます!」と意気込みを述べながら向かった全日本大会、こころさんのフルートはもちろん、どの部員も堂々とした演奏を披露。演奏を終えたこころさんは「楽しかったです!あっという間でした」と充実した表情を見せていた。大会の結果は銅賞で惜しくも金賞獲得ならず。部員たちも残念そうな表情を浮かべたが、努力と成長が輝く感動のステージとなった。

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写真提供:(C)日テレ

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