演技初挑戦のBE:FIRST・JUNON オファーの“驚き”と“プレッシャー”を明かす「好きだからこそ…三次元で表現することへの重圧も」映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』

2025.10.21 21:00
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個性豊かなキャラクターを演じる際に意識した点についても、キャスト陣は率直に語った。水上は、「桜の持つ弱さや、照れるという感情の表現が大事でした。原作に寄せすぎるとキャラクター的になりすぎるので、人間らしい生理感を使って自然に演じることを意識しました。桜の初期の攻撃性や暴力性が、どのように移ろっていくかを軸に置きながら、人間の生々しさをどう映すかを考えた作品です」と明かす。

さらに「僕自身、野球をしていたので、チームでは頑張るけれどプライベートではさっと引いてしまう、そんな桜の気持ちも理解できました。良くないなと思いつつ(笑)、でもその弱さを含めて愛おしく感じました」と語った。綱も「確かに孤高な部分はありましたね」と共感を示し、JUNONは「僕も人見知りな方なので、最初は水上君にどう話しかければいいかわからず、撮影以外ではほとんど話せないこともありました。本を読んでいる時間も多くて」と、現場での水上について明かす。

それに対し水上が「違うんですよ!現場で綱さんとJUNONさんはずっと携帯ゲームをしていたんです。若者としては、それより本を読んだ方がいいのではと思って(笑)」と弁解すると、JUNONが「綱さんと僕は二人で『WIND BREAKER』のゲームをやってたんですよ!」、綱も「作品のためにやってたんだよね!」と即座に結託。水上がたじたじになるやり取りに、客席からは大きな笑いが起こった。

また、桜の独特な半分黒・半分白の髪型をウィッグではなく地毛で再現したことについて、水上は「本当に大変で、二週間に一度、左半分だけブリーチしていました。どれだけブリーチしても三日後には根本から黒い毛が生えてきて、いつまで続くんだろうと思いましたね。でも、役者にとっては当たり前のこと。むしろ尽力してくださったのはヘアメイクの方々で、現場でも多くのキャストのケアをしてくれました。一番の功労者と言ってもいいくらいです」とねぎらい、チームワークの良さがうかがえるエピソードとなった。

木戸は楡井役について、「楡井は他のキャラクターほど強くはないけれど、観客と物語をつなぐ距離感にいる存在だと感じました。その間に立つことで、作品と観る人をつなぐ役割が果たせればと思ったんです。僕自身も、天性の才能ではなくコツコツ努力してきたタイプなので、強者だらけの中で自分の居場所を見つけていく楡井の姿勢には自然と共感できました」と語る。

かねてより原作ファンを公言している綱は、自身の蘇枋役について、「原作ではバックボーンが描かれていないキャラクターなので難しかったですが、監督と相談しつつ、原作者・にいさとる先生からいただいた言葉も参考にして役を作り上げていきました。蘇枋は人間味がないと、ただスマートに立っているだけのケンカが強いキャラになってしまいます。桜や楡井、杉下から影響を受けながら表情や仕草を変えていく部分は、監督と相談しながら形にしていきました」と語り、ファンならではのこだわりを見せた。

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