長嶋一茂 「さんまさんしかいない」13年前、世間を騒然とさせた“バカ息子”落書き事件の犯人を予想!さんまは「俺しか“バカ息子”って呼んでないから」
森弁護士は、「“バカ息子”と言われたら傷つくとは思います」と一茂に寄り添う姿勢を見せた。しかし「残念ながら、心の傷っていうのは、日本の裁判だとすごく安く見積もられていて、慰謝料の相場としては10~30万円が多いですよね」と実情を明かした。加えて森弁護士は、限られた人しか見ない自宅ガレージへの被害だったことも考慮し、「影響が少ないので相場の範囲内、10~30万円の範囲かなと思います」と解説。週刊誌に取り上げられて広まったことについては、「あんまり裁判所は特殊な事情っていうのは、そこまで見てくれない傾向にあるので」と補足した。

それに対しさんまが「父は長嶋茂雄」「(一茂が)タレントで活躍している時やで」と、一茂自身の知名度故に、ガレージだけの小規模な被害では済まなかったことを主張し、一茂を擁護。森弁護士は「自宅って別に場所を公開してないじゃないですか」と返したが、一茂は「でも近隣の人はわかってますよ。だって僕が住んでいるってわかっているから」と意見。そこで北村弁護士が、週刊誌や近隣住民の写真撮影で落書きされたことが広まってしまったことは「それはその人による侮辱行為になりますので」と、落書きをされたことに対する慰謝料には、第三者からの侮辱行為による被害については含まれないと解説。しかし、別でそうした第三者を訴えることは可能だと補足した。
20万円と見解を示した本村弁護士は、「事件でも事故でも人身だったら慰謝料を取れるんだけども、物損は慰謝料を取れない、これは原則」と解説。さらに「だから人身だと、治療費払ってもらっても“痛い”っていうこの思いは消えませんから、その分は別に慰謝料もらえるんだけど。物損というのはその物、壊された物、汚された物を弁償してもらえれば、一応それで全部補償済みということになるんですね」と付け加えた。

さんまが「本当に心の傷を、あなた(本村弁護士)が考えへんね」とツッコむと、本村弁護士は「僕じゃなくて法律がね。僕はわかりますけど」と返答。ただ、例外的な場合もあるとして「今回のように言葉に意味がある場合は、慰謝料が発生するっていうことなんです」「“近隣の人にそれ(落書き)を見られて恥ずかしい。近所の笑いもの”。この嫌な気持ちを弁償してもらえる」と示唆した。
すると一茂は「話聞いてると、俺が恥ずかしい思いとか、“侮辱された”っていう思いを感じてないみたいな前提でしゃべってるよね?なんかカチンとくるな」と怒ったそぶりを見せ、スタジオの笑いを誘った。