『アオのハコ』声優・千葉翔也、初ワンマンライブでファンへ示した“光の道筋”「明⽇からもずっと⼀緒にいてくれー!」

2025.9.17 13:00
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千葉翔也の写真

声優・アーティストの千葉翔也による初のワンマンライブ『千葉翔也 1st Live 2025「Living Streak」TOKYOINTERNATIONAL FORUM』が9⽉13⽇(⼟)、東京国際フォーラム ホールCで開催。オフィシャルレポートが到着した。

千葉翔也は、TVアニメ『アオのハコ』の主⼈公・猪股⼤喜役、『アイドルマスター SideM』High×Joker の秋⼭隼⼈役などで声優として注⽬を集めるなか、昨年1⽉に1st EP『Blessing』でキングレコードよりソロアーティストデビュー。同年8⽉には1st シングル「Contrail」、今年7⽉には1stアルバム『Streak』をリリースし、数々のキャラクターソングやステージ経験で培ってきた歌唱⼒と表現⼒、⾃ら作詞も⼿がけるクリエイティブな才能を発揮。

今回のライブでは、それら今まで発表してきた全16曲をすべて披露。ライブタイトルにも引⽤されたアルバムのコンセプト『Streak(=光の筋)』が象徴する通り、アーティストとしてのこれまでの軌跡だけでなく、その先に広がる光の道筋を⽰す⼀夜となった。

千葉翔也の写真

開演前の影ナレを担当したのは、昨年10⽉に⾏われたファンミーティングイベント『SHOYA CHIBA 1st FAMILY SESSON』で千葉が⽣み出した“ひつじ”のオリジナルキャラクター。事前に実施されたアンケートの結果、キャラクター名が“ようようすけ”に正式決定したことが“ひつじ”本⼈のナレーションから発表され、会場は温かな拍⼿に包まれた。

そんな和やかな空気を塗り替えるように、暗転した会場に流れ出したのは、⼩幡康裕(Key./バンドマスター)、堀越⼀希(Dr.)、IGO(Ba.)、上杉悟(Gt.)から成るサポートバンドのジャムセッション。どこか緊迫感に満ちた演奏が期待を⾼めるなか、まばゆい光に包まれた千葉のシルエットがステージ中央に浮かび上がると、彼の持ち曲の中でもひと際アグレッシブなロックチューン「Brightness」でライブの幕が開ける。

千葉翔也の写真

バンドが熱量⾼く⾳を奏でるなか、全⾝⿊にキラキラ光るスパンコールをあしらった⾐装に⾝を包んだ千葉は、ステージを左右に動き回りながらエネルギッシュな歌声を放ち、ライブの“始まりを照らして”いく。そこから間髪⼊れず歌われたシングル曲「Contrail」も⾳源以上に情熱的なアプローチ。千葉が⾃ら歌詞に込めた“爆発させたい想い”を⼒強く解き放つ。

その後のMCで、この⽇のライブのセットリストは、⾃⾝の⼈⽣を感じてもらえるようなものにしたくて考えたと語る千葉。始まりのストーリーラインを華々しく描き出した最初の2曲に続いては、デビュー前の葛藤なども投影した、より内⾯にフォーカスしたブロックに突⼊する。シャープな「Liar Game」で⾃分の本当の気持ちに正直になれない複雑な感傷を表現すると、⾃⾝が作詞した「You/Me」と「I’ll be」では、届かぬ夢への想いとそれを掴むために変わろうと⼀歩踏み出す決意をエモーショナルに描写。きっと⾃分の⼈⽣に重ねて歌える曲なのだろう。とりわけ感情の乗ったボーカルが聴き⼿の⼼にまっすぐ突き刺さってくる。

特に後者での会⼼の笑顔とガッツポーズが印象的だった初めて⾃分で作詞した「I’ll be」には、⾃分がアーティスト活動を通して伝えたいことが詰まっていると語り、そんな楽曲をたくさんのファンに直接届けられたことをうれしそうに語る千葉。「次のブロックはお洒落な楽曲もあるので肩の⼒を抜いて聴いてもらえればと思います」と告げると、洒脱でダンサブルな「感情論」を冒頭にアカペラパートを導⼊したライブだけの特別なアレンジで披露。ファンは千葉の動きに合わせて⼿を左右に振って共にグルーヴを作り上げる。

バンド陣のソロ回しを含むファンキーな演奏で盛り上げた「Night Thief」で夜の帳が降りてスクリーンに⽉が昇ると、続く「逆さ絵」では、妖しい歌い⼝から低⾳ラップまで様々な声⾳を使い分けながらハイテンションにパフォーマンスし、あらゆる感情が表裏⼀体となった楽曲の独創的な世界観を表現する。

ここで千葉がステージから⼀旦退場すると、録⾳⾳声による彼のナレーションが始まる。穏やかな波の⾳と「静かな砂浜に僕はひとり⽴っている」というモノローグめいた⾔葉から始まったそれは、憧れと嫉妬、夢への複雑な感情と⼼の動きを詩的な描写になぞらえて表現。そして、⽉が浮かぶ夜から光が射す夜明けのパノラマへ。「ありがとう。この光があるから、明⽇に進めるんだね」という結びの⾔葉を合図にステージ後⽅の暗幕が開き、美しいビロードの景⾊と共に「Living Streak」は次のフェーズに進む。

千葉翔也の写真

先ほどまでとは真逆の真っ⽩い⾐装に着替えた千葉がステージに再登場すると、本ライブのために新調したという⾃前のギターを⼿にして、⾃⾝が作詞だけでなく作曲も⼿がけた「パノラマ」を披露。⼀⾯ファンの笑顔に囲まれた光景を⽬の前にしながら、ギターを掻き鳴らしてひたむきに歌う彼の歌声には希望の光が宿っていた。歌い終えて晴れやかに「ありがとう!」と伝えると、推進⼒のあるギターロック「Youth」に繋げ、虹⾊に染まったビロードをバックに伸びやかなボーカルを広げ、会場のボルテージをさらに引き上げていく。

声優としての⾃分もライブで⾒せたいと考え、幕間にナレーションを取り⼊れたことを明かした千葉は、続いてドラマチックに展開するアップナンバー「Best Wishes」をパフォーマンス。バンドの爆発⼒あるアンサンブルに背中を押されるように、ますますパワフルに光り輝く千葉のボーカルが、会場にいるすべての⼈々を“また新しい季節へ”と誘う。

「今⽇⾒てくださっている⽅は、僕にとってめちゃくちゃ⼤切な⼈です」。再びギターを⼿にした千葉はそう語ると、ここからライブ本編のラストブロックへ。マイクスタンドの前に⽴つと、切なくも温かなミディアムロックナンバー「WISH」を歌い始める。サビで切々と紡がれる“ありのまま あるがまま 笑っていて I always wish”というフレーズは、彼の⼼からの願いの⾔葉なのだろう。そしてデビュー当初に携えていた⿊いギターに持ち変えた彼が「最後に、始まりの歌を聴いていただきます」と告げ披露されたのは、⾃⾝が作詞したデビ
ュー曲「Blessing」。“帰る場所はここにあるから”と再会の約束をしてライブ本編を締め括った。

千葉翔也の写真

アンコールは軽快なクラップソング「Hi-Five!」でスタート。ライブグッズのTシャツに着替えた千葉は、来場者に配られたうちわを使ってファンと疑似ハイタッチを楽しみつつ、まだまだ歌い⾜りないとばかりに、元気いっぱいに歌声を届ける。うちわによるハイタッチは、ファンと何らかの形で触れ合いたい千葉本⼈たっての希望で実現したとのことで、そんなところからも彼のファンに対する思いやりがひしひしと伝わってくる。

その後、バンドメンバーとの和やかなトークやグッズ紹介を⾏うと、ここでうれしいお知らせが発表。まずは10⽉25⽇にTBSチャンネル1 にて、本公演の模様が全曲ノーカット&特典映像付きでテレビ初独占放送されることが決定。そして、1stライブの写真を使⽤したグッズが当たるラッフルくじが10⽉上旬より販売予定とのこと。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

千葉翔也の写真

そして初めてのライブという特別な記念⽇を祝うべく歌われたのは「Harmonize?」。千葉のアーティストデビュー1周年に合わせて配信リリースされた、レイドバックしたグルーヴが⼼地良いハートウォーミングなナンバーだ。歌詞に合わせて、この⽇のために⾃⾝で⽤意したというストライプ柄のシャツを⽻織り、“いつもとは違うおしゃれ”をした千葉は、時にステージのステップに腰掛けながら歌い、親密な空気を作り上げていく。

ライブはいよいよ最後の楽曲に。客席に向けて愛を込めて「⼀緒に歌ってくれますよね︖」「これからも僕と⼀緒に歩いてくれますよね︖」と呼びかけた彼が歌ったのは「Steps」。今この瞬間が永遠に続くことを願う、お互いの幸福を分かち合うようなポップソングだ。千葉は歌いながら⼼が⾼ぶったのか、「明⽇からもずっと⼀緒にいてくれー!」と叫ぶ。最後はみんなで「LALALA♪」と歌い合い、会場中が笑顔でひとつになってライブは⼤団円を迎えた。

千葉翔也らの写真

最後の挨拶で千葉が「これからの僕たちの⽇々に光が射すようなライブになったと思います、ありがとうございました!」と語っていた通り、⾃らのこれまでの軌跡と、アーティストとして華々しく活躍する今、そしてこの先に広がる未来を明るく照らし出すようなポジティブさに溢れた今回のライブ。きっと千葉翔也が描く『Streak(=光の筋)』はどこまでも続くことだろう。

【千葉翔也 アーティスト公式サイト】
【千葉翔也 公式X】

Photo by 草刈雅之

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