細田守最新作『果てしなきスカーレット』芦田愛菜・岡田将生の熱演にヴェネチア国際映画祭で“10分超”のスタンディングオベーション

2025.9.8 17:00
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公式上映会場となる「Sala Grande(サラ・グランデ)」の1,032席は、チケット発売開始後わずか20分間で完売するという異例の事態も。チケット争奪戦を勝ち抜いた男女問わず幅広い年齢層の観客が会場に集まった。

『果てしなきスカーレット』ワールドプレミア上映の開始。細田監督・芦田・岡田は、その場に集まった世界中のお客様と共に、世界初披露となる本作を鑑賞した。上映が始まると、細田監督が本編の制作にあたって「挑戦した」と熱く語っていた、日本のアニメーション表現をそのまま立体的にしたようなグラフィックや、細部までち密に描かれた背景や建造物、雲などの圧倒的な映像美の連続、さらにこの重厚な作品をしっかりと支える日本を代表する俳優陣らの迫力のある熱演ぶりに、会場は一気に作品世界へと引き込まれていく。また、ストーリーが進むにつれ、鼻をすする音や涙をぬぐう観客の姿も。

細田守・岡田将生・芦田愛菜の写真

本編が終了すると、エンドロールの最中から拍手と歓声が巻き起こり、10分間を超える鳴りやまないスタンディングオベーションが。細田監督を始めとする制作チームの“果てしなき”挑戦と、芦田・岡田らキャスト陣の心揺さぶる演技に対し、作品へエールが送られるかのように、惜しみない拍手が鳴り響いた。

細田守・岡田将生・芦田愛菜の写真

細田監督は、芦田・岡田と互いを讃え合うようにガッチリと握手を交わし、一緒に作品を鑑賞した関係者へは一人一人感謝の握手を求め、その姿に会場からはさらに大きな拍手が。その後も監督は拍手を送り続けてくださるお客様に向け、手を振ったり、会釈をして感謝の気持ちを伝えるなど、作品が受け入れられたよろこびを噛みしめていた。

作品のテーマの1つでもある“愛”と温かい拍手、そして会場の雰囲気が一体となり、感動で包まれた会場を細田監督・芦田・岡田の3人は胸いっぱいの表情で、感謝の気持ちを込めて手を振って応えながら、会場を後にした。

世界初上映を終えた細田守監督は「みんなに届いた感じがすごく分かって、届いたよって拍手をして伝えてくれたので、それがすごくうれしかったです!」と会場の反応を受け、興奮冷めやらぬ様子でそのよろこびを話した。

岡田将生・芦田愛菜の写真

また、芦田も「皆さんと一緒に、同じ場面で同じ瞬間に見ることが出来て、すごく楽しかったですし、上映後に笑顔で拍手をしてくださったその笑顔がうれしかったです」と、会場の観客と一緒に鑑賞できたことへの気持ちを語り、岡田は「この空間が幸せ過ぎて、ダイレクトに観てくださった方々の映画に対する“想い”が伝わってきたので、すごくうれしかったです。一生忘れない時間になったと思います」と笑顔で語りました。

細田守・岡田将生・芦田愛菜の写真

♦ストーリー

死んで、生きて、愛を知った。

父の敵(かたき)への復讐に失敗した王女・スカーレットは、≪死者の国≫で目を覚ます。ここは、人々が略奪と暴力に明け暮れ、力のない者や傷ついた者は<虚無>となり、その存在が消えてしまうという狂気の世界。
敵(かたき)である、父を殺して王位を奪った叔父・クローディアスもまたこの世界に居ることを知り、スカーレットは改めて復讐を強く胸に誓う。

そんな中彼女は、現代の日本からやってきた看護師・聖と出会う。時を超えて出会った二人は、最初は衝突しながらも、≪死者の国≫を共に旅することに。
戦うことでしか生きられないスカーレットと、戦うことを望まない聖。傷ついた自分の身体を治療し、敵・味方に関わらず優しく接する聖の温かい人柄に触れ、凍り付いていたスカーレットの心は、徐々に溶かされていく――。

一方でクローディアスは、≪死者の国≫で誰もが夢見る“見果てぬ場所”を見つけ出し、我がものにしようと民衆を扇動し、支配していた。またスカーレットが復讐を果たすために自身を探していると聞きつけ、彼女を<虚無>とするために容赦なく刺客を差し向ける。
スカーレットと聖もまた、次々と現れる刺客と闘いながら、クローディアスを見つけ出すために、“見果てぬ場所”を目指してゆく…。
そして訪れる運命の刻(とき)。果てしない旅路の先に、スカーレットがたどり着く、ある<決断>とは――

果てしなきスカーレットの写真

『果てしなきスカーレット』
2025年11月21日(金)公開

【公式HP】
【公式X】

©KAZUKO WAKAYAMA
©2025 スタジオ地図

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