「朝ドラヒロインが1番の夢だった」NHK朝ドラ『ばけばけ』主演・髙石あかりら豪華共演陣が語る作品の魅力

2025年9月29日から放送を開始する連続テレビ小説『ばけばけ』の取材会が9月8日(月)に都内で開催された。取材会には主演の髙石あかりをはじめ、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴ら豪華キャストが登壇。作品の魅力や、朝ドラヒロインを務める髙石はその思いを明かした。
本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描いている。
取材会では、制作統括の橋爪國臣チーフ・プロデューサーが「大変なこともあるけど、楽しいこともある、ちょっとほっこりできる朝の時間を提供できるドラマになっていたらいいなと思っていますし、皆さんにそれ応援をしていただきたいなと思っております」とコメントした。
ヒロイン・松野トキを演じる髙石は「スタッフ・キャストの皆さんもまずこの作品のことがとにかくすごく好きで、自分たちが作り出すものにこだわりを持って、何よりも楽しんで第1週目から撮影をできたことがすごくうれしかったです。私たちのことを見てちょっと笑っていただけるような、そんな朝ドラを作っていけたらいいなと思います」と作品への思いを語った。

トキの夫、レフカダ・ヘブンを演じるトミーは「日本語はまだまだだから、ゆっくり話していただけるとありがたいです(笑)素晴らしい番組だと思います。長い間日本語を勉強してきて、日本語が大好きで、これほど素晴らしい作品に出させていただけてありがたいです」と本作への出演への喜びを明かした。
英語教師で松江随一の秀才・錦織友一を演じる吉沢は「辛い現実や苦しいことが起きている中でも、温かさや人の優しさをしっかり持った作品になっています。すごく笑えるし、心の温まる作品だなと思います」とコメントした。

トキの父・松野司之介を演じる岡部たかしは「1週目は特に主題歌がぴったりと合っていて、見ていただいてから聞くのも、見る前に聞いてもとてもいい歌です。悲しげで寂しくもあるんですけど、希望のある歌とメロディーもすごく良くて、本当に感動して、いい音楽を作っていただいたなと感謝しております」とハンバート ハンバートの主題歌「笑ったり転んだり」にも注目してほしいと語った。

トキの母・松野フミを演じる池脇千鶴は「(名前は)フミなんですけど、サザエさんのフネさんと自分の中でごっちゃになってて(笑)勝手に、フネさんみたいに穏やかで、時には誰かが野暮なことを言ったりするとたしなめるみたいな…そんな家族を支える一つの床になれたらいいなと思っています」と話すと、すかさず岡部が「僕も波平をイメージしてましたから、一緒のこと考えてましたね」と答え、2人そろって『サザエさん』の夫婦イメージを取り入れたいと明かした。

本作で歴史ある連続テレビ小説のヒロインを務めることに対して髙石は「小さい頃から朝ドラのヒロインが1番の夢でした。今ここにいることさえ本当に幸せです。その思いは変わらずお芝居できていること、当たり前にならないことが自分の中で良かったなと思いますし、これからも夢であり続けるだろうなと思います」とヒロインにかける熱い思いを語った。
2025年度後期(大阪制作)第113作 連続テレビ小説『ばけばけ』
【放送予定】2025年9月29日放送開始
[総合]月~土 午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り ほか
【作】 ふじきみつ彦
【音楽】 牛尾憲輔
【主題歌】ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
【出演】 髙石あかり トミー・バストウ/吉沢亮/北川景子
岡部たかし 池脇千鶴 小日向文世 堤真一 ほか
第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」(9月29日~10月3日)
この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。明治のはじめ。小学生のトキ(福地美晴)は、父・司之介(岡部たかし)と母・フミ(池脇千鶴)、祖父・勘右衛門(小日向文世)と、世をうらみ、貧しい日々を送っていた。司之介はトキにいい暮らしをさせたいと一大決心をする。