親友の裏切りのあとは相棒との別れ…ピンチに陥った鳴木(岩田剛典)に逆転劇はあるのか『DOCTOR PRICE』第8話

8月31日に日本テレビ系日曜ドラマ『DOCTOR PRICE(ドクタープライス)』第8話が放送された。父を自殺へと追い込んだ医療業界の闇を暴くため、メスもカルテも持たないひとりの男が立ち向かう─。“転職したい医師に値段をつけて、病院相手に売りさばく”通称、医師専門転職エージェント・鳴木金成。人と金を操り、グレーな手法で、欲にまみれた者たちを裁く、痛快×医療サスペンス。
(※以下、ネタバレを含みます)
極東大学病院の院長選に乗り込んだ鳴木(岩田剛典)は、3年前の医療過誤の真相、医療機器メーカー“スティファー社”と網野(ユースケ・サンタマリア)との癒着関係を訴える。しかし、協力関係にあった依岡(北山宏光)の裏切りにより、網野が新院長になる最悪の結果となる。

鳴木は、院長選で網野に負ける原因となった依岡の裏切りを、天童(篠原涼子)に謝罪する。しかし天童は、「院長選に破れたからと言って、これで終わりではありません」と強い覚悟を語るのだった。SNSでは、「天童さん強い!」「何か考えがあるのかな?」「実は鳴木の一番の味方」「反撃してくれるって信じてる」など、天童の余裕にも見える微笑みに、反撃を期待する声があがっていた。

そんな中、鳴木と夜長(蒔田彩珠)の元に、『因島メンタルケアクリニック』の院長・因島(板尾創路)がやってくる。クリニックのオーナーである首藤(前川泰之)からの要求に耐えられない因島は、受験を控える娘のためにも院長を辞め、病院に勤務したいと願う。しかし鳴木は、クリニックが“社会保障搾取ビジネス”をしていると睨(にら)む。そこで、鳴木は夜長に因島メンタルケアクリニック前にある薬局を監視するミッションを言いつける。監視中の夜長が見たものは、処方された薬を受け取った患者が、外部の人間に薬を転売している姿だった。

今回は潜入ではなく張り込みだが、刑事ドラマ好きの夜長の張り込みコスチュームに「張り込みと言えば牛乳とあんパン!やってみたい!」「張り込みルックもお似合い」「何でもできちゃう夜長ちゃん」など、毎回夜長の変装を楽しみにしている声があがっていた。
精神科医の指定医資格がないが、病院を持たせてやるという首藤の話に食いついてしまった因島。ずっと首藤の言いなりだったが、娘から「パパのような人の心を救える医師になりたい」と言われ、娘に誇れる仕事がしたいと転職を決めたのだった。娘を思う父としての気持ちに心を打たれた鳴木は、厳しい条件の中、因島の希望を叶(かな)えるために動くことにする。

一方、依岡は網野から鳴木が今扱っている案件を探るように言われる。実は鳴木が極東大学病院を辞める前に転職活動をしていたが、それを妨害していたのは網野だった。転職先のない鳴木は、強硬手段で病院を辞め、“Dr.コネクション”を設立したのだった。「ここじゃないかな、頑張りどころ」と網野が依岡に、依岡の息子・勇気と一緒に撮った写真を見せてくる。網野は、極東大学病院の付属中学を受験して医師を目指すという勇気を、院長になったら合格させるという約束と引き換えに、依岡を脅していたのだった。「断れば息子の未来を潰してしまう…」思い悩んだ依岡は、網野の提案に乗り、天童に偽の論文を渡してしまったのだった。

依岡の裏切りが息子のためだったことが分かり、「自分が医者になれなかったから息子を医者にしたいって気持ちに付け入って来る悪魔」「裏切ったのは良くないけど、息子への愛のためだったか」「息子と親友どっちを取るかで苦しんだんだよな」など、依岡の息子を思う気持ちに、視聴者からは同情的な声が多くあがっていた。