沖縄・伊江島で造られる国産ラム酒『イエラム』 世界的にも珍しい製法の酒にヒロミ&孝太郎が酔いしれる
2025.8.6 12:00
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が8月2日に放送。沖縄県伊江島で作られている国産ラム酒『イエラム』を堪能した。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。伊江島のスーパーで話を聞いた女性の神は、伊江島で作っているラム酒だという。その他にも同じように伊江島で作っている『イエラム』をあげる人が。島民がおいしいと口をそろえるラム酒とは一体どんなものなのか?スタッフは島の南東にある蒸留所に向かった。

そもそもラム酒の発祥は16世紀初頭(※諸説あり)。カリブ海に浮かぶ島々で作られ海賊たちに愛されたと言われている。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の主人公、ジャック・スパロウがこよなく愛した酒としても有名で、その原料はサトウキビ。
『伊江島蒸留所』の浅香真さんに話を聞くと、伊江島のラム酒『Ie Rum Santa Maria(イエラム サンタマリア)』は、なんと2019年と2023年に国産ラム酒の最高位に贈られる『ベストジャパニーズラム』を受賞したまさに“神ラム酒”。その製造方法はサトウキビジュースを丸ごと使う世界的にも珍しいものだった。

元々は酒造メーカーがなかったという伊江島。川がなく、水はけもよいため米を作れないことから、米から酒を造る文化がなかったそう。しかし、サトウキビからお酒が造れるのであればぜひやってみようと、2011年から伊江島のサトウキビだけを使ったラム酒の製造を始めたのだという。現在、従業員15人と小規模ながら、年間2万本を生産し、全国展開している。

ラム酒は世界におよそ4万銘柄あるが、その9割以上はサトウキビから砂糖をとった後に残る“糖蜜”が原料。糖蜜とは、サトウキビから砂糖を精製する時にできる液体のことでラム酒の原料。砂糖と糖蜜の作り方は、サトウキビからジュースを搾り、ろ過し煮詰めて濃縮、その後、遠心分離機で結晶と液体に振り分ける。この時にできた結晶が砂糖となり、それ以外の液体が糖蜜となる。世界の9割のラム酒はこの糖蜜を使って作られているが、一方、伊江島の“神ラム酒”はサトウキビのジュースを丸々使ってラム酒を作る。サトウキビジュースを全部一旦濃縮して、それをシロップ化したものを原料にしているので、サトウキビの風味や味わいがより深く感じられるのだという。この製法は世界でも少ないという。


ウイスキーは通常、スコットランドや北海道のような涼しいところで貯蔵しているが、それでも年間3%ずつくらい蒸発する。これを“天使の分け前”というそう。「天使が少しずつ飲んでるから、おいしくなるんだよということなんですけど、ただ沖縄はどうしてもあたたかいので、沖縄の天使は結構大酒飲みで、1年間で10%、1割減ります」と浅香さん。ここで1番熟成されている樽(たる)は8年物で60%以上減っている。それだけ減ってしまうのを覚悟の上での長期熟成だが、それだけ希少価値にはなる。樽からわずか165本しか取れない『イエラム サンタマリア プレミアム』は、そのお値段なんと2万9700円!

そんなイエラムで作ったモヒートがスタジオに登場。「わぁ!いい香りですね」と香りを楽しんでから飲んでみた孝太郎は「おいしいです!」と満面の笑み。ヒロミが「つまみにピーナッツ糖」と、別コーナーで登場した伊江島産のピーナッツ黒糖を勧めると「合いますね」と孝太郎。ヒロミが「全部一緒だから元は」と言うと「確かに!」と納得する孝太郎だった。
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